日本インフォア、タカラトミーのサプライチェーン刷新を支援

~物流業務プロセスやコストを可視化し、各工程の進捗状況をリアルタイムで把握することにより、繁忙期にも安定した納品を実現できる高品質・ローコストオペレーションの物流システムを構築~

2010年9月16日―日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:村上 智、以下日本インフォア)は、株式会社タカラトミー(本社:東京都葛飾区、代表取締役社長:富山 幹太郎、以下タカラトミー)グループ全体のロジスティックスの企画・管理・運営を担う、株式会社タカラトミーロジスティクス(本社:千葉県市川市、代表取締役社長:松田吉康、以下タカラトミーロジスティクス)に、インフォアの倉庫管理システム「Infor SCM Warehouse Management」を中心とした物流システムを導入し、物流体制の刷新を支援しました。本システム刷新の目的は、1)納品精度率を向上し在庫差異率を低下させることにより、高品質・ローコストオペレーションを実現すること、2)最適在庫管理、最適拠点、最適輸送ルートでの配送など、変化に対する対応力を強化すること、3)業務プロセスやコストの可視化、およびトレーサビリティによる実績管理の強化により、情報提供力を向上させることです。


 タカラトミーロジスティクスでは、輸入した製品(一部国内から仕入れ)を、主にカートン単位で国内卸売会社に配送する「メーカー物流」と、他社の商品も含め仕入れした商品をピース単位で小売会社に配送する「小売物流」に分けて、物流を管理・運用しています。同社は、これまで約20年前に構築したシステムを使用して、荷分け業務や伝票発行業務を行っていました。


<物流システム刷新の背景>

旧システムからの刷新にあたって、タカラトミーには主に2つの課題がありました。まず、1)2006年のタカラとトミーの合併により、タカラトミーの荷量は倍増したことが挙げられます。これにより、繁忙期の業務対応力と納品精度の安定性の確保が必要となりました。次に、2)業界内のリーディングカンパニーとして、受注状況や在庫状況をリアルタイムに把握しうる一貫物流の構築も課題となりました。また、旧システムにおいては、詳細な物流データを抽出するために個別のスキルを要したため、この点をより簡素化し、データの可視化を実現する必要がありました。これらの課題を解決するためには、プラットフォームとなる物流システムの導入が必要不可欠であり、短期間・低コストで内部統制に対応したシステムの稼働が保証されるパッケージ製品を導入することに決定しました。


<Infor製品の選択理由>

物流システムの導入に際し、複数の他社製品と比較した結果、以下の理由でインフォア製品が採用されました。

他社製品に比べ、必要となる物流業務要件が既存の機能で網羅されており、フィット率が高かった
在庫管理や入出庫管理だけでなく、各物流工程の進捗を管理できるなど管理機能が豊富であった
物流業務に必要な機能が豊富で、かつ標準機能で装備されているため、低コストで導入ができ、コストメリットが高かった

今回の製品選択理由について、株式会社タカラトミーロジスティクスの代表取締役社長である松田吉康氏は次のように述べています。

「物流体制刷新に伴い、数十社(国内・海外)の製品を考慮しましたが、アドオンしていない状態の標準機能で多くの物流業務要件を網羅できたのは、インフォア製品だけでした。今回のサプライチェーン体制刷新に際し、より最適な物流網を構築するため、倉庫も移転することになり、倉庫選定に大幅に時間が掛ってしまいました。その結果、スケジュールを再考することになりましたが、要件定義に時間を多く配分したため、細かい要件も追加することができました。こうした要件を適切にシステムに落とし込んだことにより、現場作業者にとって使い易いシステムを構築することができました」

具体的な物流システム刷新のスケジュール、規模、導入システムは以下の通りです。

スケジュール:2008年春にプロジェクトを開始し、2010年5月にカットオーバー。2010年8月16日より本格稼動。
規模:プロジェクトメンバーは約50名(タカラトミー:20名/ インフォア:30名)
システムスコープ:倉庫管理システム、物流全体制御管理システム(複数拠点にまたがる在庫管理、物流プロセス管理、配車支援など)、輸送管理システム
<期待する効果>
物流システムを刷新したことにより、小売物流の一日の処理能力が20万ピースから35万ピースまで向上し、繁忙期の荷量にも対応できるようになりました。また、今までひとりの作業者が複数の工程を担当するなど属人化されていた作業が、工程別に分けられ、システムを介して指示された作業を行うなど、業務プロセスが可視化、簡素化されたため、スキルトランスファーが容易になります。物の動きをリアルタイムでトラックできるようになり、実績管理や各作業工程の進捗も管理することができます。

 今後、タカラトミーロジスティクスは、この新物流システムを活用し、リアルタイムでデータを把握することで、安定した納品を実現するなど高品質・ローコストオペレーションを図っていきたいと考えています。また、少子化が進む状況下において、国内だけでなく海外拠点における物流網の最適化も視野に、サプライチェーンの強化に取り組んでいきたいと考えています。


【お問い合せ】
日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社 
マーケティング本部 広報担当 八田 朝子
Tel. 03-5339-4751  E-Mail. japaninfo@infor.com
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用語解説

【Infor SCM Warehouse Managementについて】

Infor WMは、ワールドワイドで20年以上にわたって600社を超える企業への導入実績を誇る倉庫管理システムで、受注・出荷・請求管理から物流・代理店管理、品質保証や返品管理にいたるまで、倉庫業務全般を支援し、産業別の倉庫管理要件を満たした機能を提供します。複数荷主の業務要件に対応する豊富な倉庫管理機能を保持し、複数荷主のセキュリティ要件に対応。倉庫業務の労務、生産性を高める機能、複雑な3PLのための請求処理の提供も可能です。詳細は下記サイトをご覧ください。リンク



株式会社タカラトミーについて

株式会社タカラトミーは、「トミカ」「プラレール」「リカちゃん」といった親子2世代・3世代に亘って愛される商品や、「ベイブレード」「トランスフォーマー」といった社会現象を巻き起こすヒット商品など、世界中で愛される玩具を数多く保有する玩具メーカーです。また、「すべての‘夢’の実現のために、わたしたちは新しい遊びの価値を創造します」という企業理念のもと、良質な玩具やコンテンツを提供するとともに、‘遊び心’を切り口に、アパレルや映像といった幅広い事業展開を行なっています。タカラトミーグループについて詳細はwww.takaratomy.co.jp をご覧下さい。


日本インフォア・グローバル・ソリューションズについて
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、インフォアの日本法人として、ERPをはじめとする各種ソリューションを、様々な分野に精通したチャネルパートナー企業を通じて、提供しています。インフォアは7万社以上の顧客がビジネス・ソフトウェア・プロバイダとより良い協力関係を築く手助けをしています。インフォアのソフトウェアは、購入から導入、管理までを容易に行うことができます。改革のためでなく、進化のために作られたソフトウェアなのです。より良いソリューションをお探しの方は、www.infor.jp をご覧ください。

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