RealScapeシリーズの機能強化、およびRealScapeファミリーの販売開始について ~測量図化など、航空写真から自動生成した精密立体モデルの応用分野を拡大~

NECシステムテクノロジー株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役執行役員社長:今泉 澄夫、以下:NECシステムテクノロジー)は、このたび、固定資産異動判定システムとして実績のあるRealScape(リアルスケープ)を、図化や都市計画など、より広い分野へ適用させるため機能を強化し、RealScapeV1.3として販売開始いたします。また、パートナー会社である株式会社GEOソリューションズ、および株式会社ピープルメディアとの連携により、RealScapeが生成した精密立体モデルを応用するアプリケーションシステム群を、RealScapeファミリーとして新たにラインナップいたします。このたびのシリーズ強化により、これまで人手による作業が多かった2次元や3次元地図作成の作業が、航空写真を元にした自動処理によって、より精度高くかつ容易に行えるようになります。

RealScapeV1.3およびRealScapeファミリーの2製品は、7月上旬より販売を開始する予定です。また、価格については、新たな販売方式を設定することにより、初期導入コストの低下を実現しています。

このたびのRealScapeシリーズ強化ポイントは次の通りです。

1.測量図化分野での利用に向けた機能を充実
実際の作業者からのニーズに基づき、図化編集システム、地盤高簡易算出ツール、修正図化予察作業用途での差分検出システム、の機能充実を図り、操作性および精度を向上させました。これにより地図作成作業において、よりスムーズな図化作業が可能となります。

2.新ラインナップRealScapeファミリーの追加
  RealScapeの生成した精密立体モデルデータを測量ならびに都市計画の用途に活用拡大する2製品(株式会社GEOソリューションズ、株式会社ピープルメディア)をRealScapeファミリーとして販売します。
  ■「図化編集システムfor RealScape」(開発:株式会社GEOソリューションズ)
RealScapeの精密立体モデルデータを読み込み、道路や家屋を人手でなぞるだけで、地図を作成することが可能となり、地図作成の工程、時間を大幅に簡素化することができます。
■「3Dビューワfor RealScape」(開発:株式会社ピープルメディア)
高精細なファインオルソ(真上からみた航空写真画像)と全画素DSM(標高データ)を統合させ、対象地域を三次元的に高速に表示することが可能となり、都市計画等の用途に広く活用することができます。
3.ステレオ処理システムの初期の導入費用が最大で10分の1に(当社従来比)
  今回、ステレオ処理システムについては、新たにプリペイド方式を設け、航空写真の処理枚数が比較的多くないお客様にとっては、従来のソフトウェア買い取りに比べて最大1/10に導入コストを削減することが可能となります。プリペイド方式は処理する航空写真の枚数に比例して課金するもので、導入時のみならず案件ごとに必要な処理枚数分をご購入いただくことも可能になります。
 
NECシステムテクノロジーは、今後もより広い用途に活用できるRealScapeファミリーを拡大し、今後5年間で測量地図のシェア10%である30億円を目指します。なお、発売します製品は、全て「地理空間情報システム展2008」(2008年6月18日~20日、於:パシィフィコ横浜)にて展示いたします。

都市計画や防災などの観点から、効率的な物流計画、消費者向けのマーケティングまで、その分析の基礎となるデータの一つとして、高精度な地図情報はあらゆる用途に有効な要素であり、今後ますますその利用用途の拡大が予想されます。NECシステムテクノロジーは、独自の全画素ステレオマッチング処理技術をコアに、今後、広がりをみせる地図応用分野への取組みを推進していきます。
以  上

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECシステムテクノロジー 第一営業部 澤田
電話:(06)6945-3824
e-mail:rs-contact@necst.co.jp

<本件に関する報道機関からのお問い合わせ先>
NECシステムテクノロジー 経営企画部 広報担当 濱田、川村
電話:(06)6945-3411
e-mail:press@necst.co.jp

【RealScapeの特徴】
独自のステレオ画像解析技術によって家屋の高さのデータを生成し、新旧の高さの変化から家屋の新築・増改築・減失を検出するシステムです。
■ステレオ処理システム
 2枚の航空写真を入力して、全画素を計算機内部で立体化し、家屋の高さ情報(DSM, Digital Surface Model)を50センチ精度で算出します。精密オルソ化したファインオルソ、および、画素単位で高さ補正されたデジタルオルソデータを生成できます。
■差分検出システム
 新旧のカラー写真とDSMデータを入力として、地形や家屋の高さの増減、色の変化を自動検出します。
■地盤高簡易算出ツール
 ステレオ処理システムで生成されたDSMデータの個々の対象画素と近隣画素の高さを比較することで、参照等高線を自動生成します。

このプレスリリースの付帯情報

単画像図化ツール(図化編集システムfor RealScape)

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

(注)RealScape及びファインオルソは当社の登録商標です。
その他記載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]