IPTVサービスプロバイダを悩ませる相互運用性の問題

米国の調査会社インフォネティクスリサーチ社は、多くのサービスプロバイダが競争に勝ち残るために、IPテレビやビデオを提供しようとしていると報告する。

カリフォルニア州キャンベル、2008年5月21日
米国の調査会社インフォネティクスリサーチ社の年刊調査レポート「サービスプロバイダのIPTVとビデオの利用計画:北米、欧州、アジア太平洋地域」は、多くのサービスプロバイダが競争に勝ち残るために、IPテレビやビデオを提供しようとしていると報告している。

ケーブルオペレータなどの固定電話の収益が落ち込み、GoogleやApple、Yahooなどの巨大なインターネットコンテンツプロバイダが収益に与える脅威から、サービスプロバイダは、従来の専業の電話会社というイメージを脱して自社のブランドを拡張し、ARPUを上昇させ、チャーンを減らすために、テレビ事業へ進出しようとしている。

現在、多くの技術メーカーがDSL、PON、イーサネットFTTH (active Ethernet)、ケーブルHFC、WiMAXなどの、従来高価だった接続技術を手ごろな価格で提供するようになってきたため、サービスプロバイダにとっては、加入者により高い帯域幅や、IPTVやビデオを提供して高い収益を得るための接続の選択肢が増えたことも、IPTVやビデオの促進要因である。

「多くのサービスプロバイダは、IPTVは、固定電話の収益減による損失をくいとめ、進行中の光ファイバーの採用よりも急速に埋め合わせてくれる最善のビジネスチャンスと考えている。しかし、IPテレビやビデオプロバイダには多くの障害があり、その最大のものは、相互運用性である。多くの標準団体がIPTVに関する規格を策定中であるが、そのすべては完成や採用の様々な段階にある。多くのベンダがある規格グループに結集すると同意するまでは、相互運用性は、将来のIPTVプロバイダにとって重要問題として残るだろう」とインフォネティクスリサーチ社のIPTVと次世代OSS/BSSに関する主任アナリストJeff Heynen氏は語る。

主な調査項目を以下にあげる。

*IPTVとIPビデオサービスプロバイダが直面している最大の技術的課題は、製品の相互運用性である
*次に大きな技術課題は、双方向性のビデオ機能の実装で、プロバイダは従来のリニアモデルを一掃し、対話型の広告やオンラインゲームなどの差別化されたサービスを採用するだろう
*サービスプロバイダの対話型の広告提供は、現在の20%から2009年には70%に増加するだろう
*QoEの保証は、オペレータの提供するあらゆるIPTVサービスにとって最大の課題である。
*回答者の30%が、地上波デジタルや放送番組の衛星配信、プレミアムやVOD接続のマルチキャスト配信などのハイブリッドソリューションを採用している

インフォネティクスリサーチ社の調査レポートは、北米、欧州、アジア太平洋地域のサービスプロバイダが、現在提供中、または2009年までに計画中のIPTVとIPビデオサービスを調査している。提供しようとしているサービスの特徴、サービス開始時期、このサービス提供の影響力について述べている。

インフォネティクスリサーチ社はまた、クォータリーレポート「IPTVとスイッチドデジタルビデオ機器、サービス、加入者」も出版し、市場規模、市場シェア、2011年までの市場予測を記載している。


◆調査レポート
サービスプロバイダのIPTVとビデオの利用計画:北米、欧州、アジア太平洋地域
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◆米国インフォネティクスリサーチ社について
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