PHPプログラマへの技術認識と労働環境調査

アシアル株式会社（以下アシアル、代表取締役：田中正裕）は、PHPプログラマ、およびその関係者を対象とした「PHPの動向調査」と題したアンケート調査を実施しました。
この結果をアシアルが運営するPHP言語のポータル&コミュニティサイト「ＰＨＰプロ！」にて公開いたします。
この調査はPHPプログラマの技術に関する認識、および労働環境の実態の把握を目的とし、PHPカンファレンス2007にて行われたアンケート結果をまとめたものです。

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この調査結果によると回答者全体の、

　・ 40％以上が、PHPによるWebアプリケーション開発においてフレームワークを使用していない
　・ 90％以上が、新しいPHPフレームワークの導入及び習得を検討している
　・ 85%以上が、開発におけるプロジェクトチームの平均メンバー数は5人以下である
　・ 45％以上が、社内での情報共有ツールとしてWiki、コミュニケーションツールとしてメーリングリストを使用している
　・ 46％が仕事の内容に、45％が人間関係に対して現在の職場環境は良いと思っている
・ 40％が年収に、35％が教育環境に対して現在の労働環境で不満を感じている

との回答を得ました。

【PHPの技術に関する認識について】

注目されているPHPフレームワークに関しては、アプリケーションの開発において使用したことがないとの回答が40％以上もあり、依然として導入が遅れているということが現状のようです。しかし、何かしらのフレームワークの導入を検討しているという回答は90％以上もあり高い関心を示しました。
なお、導入を検討している個別のフレームワークとしては下記の結果を得ました。

　・ Zend Framework : 41％
・ symfony : 37%
・ CakePHP : 32％
・ Ethna : 25%

JAVAやRubyなど他言語と比較すると PHPは、フレームワークについて唯一これというデファクトスタンダードがなく、どれを選定したら良いか分からないと不安視されている状況がうかがえます。とはいうものの、今後、PHPを使用した大規模なシステム開発する上では、フレームワークの導入は必須になると言えるでしょう。

【 労働環境に関して】

PHPプログラマが就労環境として満足している点として、仕事内容(46％)と人間関係(45％)が高い割合を示しました。
将来的にプログラマを続ける意向に関しては60％以上が「5年後もプログラマ」を続けていると回答しており、やはりプログラマという職種、仕事内容に対して満足している方が多い傾向を示しました。とはいうものの、「現在の企業でプログラマとして働いている」という回答者は23％で、転職を考えている傾向が高いことが分かりました。
逆に就労環境として不満に感じている点としては、年収(40％)と教育環境(35％)が高い割合を示しました。不満をもつ回答者が高い割合を示した年収に関しては、200万以上500万円未満という回答が全体の66％を占め、これらの回答者のうち年収に不満があると回答した割合は9割を越しました。
仕事内容、人間関係に満足してはいるものの、現在の職場環境において年収または教育環境（スキルアップ）に対して不満を抱えており、将来的には転職を考えている方が多いのではないかと予測されます。

【その他の調査結果】

　・ PHPプログラミング歴は1年未満が28%、1年以上2年未満が25%、3年以上5年未満が31％、5年以上が18％
・ PHPのみならず、他言語を含めたプログラミング歴は1年未満が7％、1年以上2年未満が9％、3年以上5年未満が30％、5年以上10年未満が32％、10年以上が19％
　・ 一日に書ける平均コード行数は100行未満が15％、100行以上300行未満が35％、300行以上500行未満が23％、500行以上が21％
　・ 始業時間は75％が9時～10時と回答
・ 終業時間は回答者により分散、18時前が13％、19時頃が23％、20時頃が21％、21時頃が15％、22時頃が10％と回答

【関連URL】
□ アシアル株式会社：リンク
□ PHPプロ！：リンク
□ アンケート調査の掲載ページ：PHPの動向調査（ＰＨＰプロ！内特設ページ）リンク
□ お問い合わせ先：ＰＨＰプロ！編集部
E-mail: info@phppro.jp / TEL: 03-5875-6862