SITAのチェックインシステム、世界最長のターミナルを24時間サポート

~関西国際空港との間で数百万ドル規模の契約を締結~

SITA 2007年09月10日 18時35分 [ SITAのプレスリリース一覧 ]

2007年9月10日 - 東京発 - 世界中の大手航空会社をメンバーに有し、世界的規模のネットワークを通じ航空輸送業界向けの通信および情報処理ソリューションを提供しているSITA(Societe Internationale de Telecommunications Aeronautiques: 国際航空情報通信機構)は本日、関西国際空港北ターミナルを拠点にする同空港のエアラインコミュニティが、SITAのAirportConnect CUTE(Common Use Terminal Equipment)の導入を決定したことを発表しました。同ソリューションは、Web対応の通信プラットフォームで、複数の航空会社が共同で利用可能なチェックインシステムです。


この度SITAが、初めて「関西CUTEクラブ」と結んだ契約は数百万ドル規模に上り、関西地方の個々の顧客と築き上げてきた関係を基盤としています。大手航空会社16社と地上支援業務企業1社で構成されている関西CUTEクラブは、現在も成長している業務およびビジネスの要件を鑑み、将来のニーズにも応えられる幅広いソリューション候補を詳細に検討・評価した結果として、SITAのCUTEソリューションを導入することに決定しました。


導入プロジェクトは6月に開始し、権限委譲と引渡しは10月に予定されています。同プロジェクトでは、現在関西国際空港で使用されている3つの異なるシステムを統合し、北ウィングの100近いチェックインカウンターを網羅する統一ネットワークを実現することを目的としています。これによって、全長1.7km、年間利用客が1,700万人に上る世界最長のターミナル全体を通じ、円滑で効率的な旅客の流れを実現することが可能になります。


キャセイパシフィック航空の支店長で関西CUTEクラブの会長を務める伊佐治 均(イサジ ヒトシ)氏は、次のように述べています。
「年間1,700万人の旅客が利用し現在も成長を続けている関西国際空港にとって、チェックインシステムと搭乗管理システムは優先度の高い項目です。CUTEクラブとの協業関係を基盤に、SITAは最新のIP(インターネットプロトコル)に対応したAirportConnect CUTEを通じて、航空輸送の世界に革新をもたらしてくれました。AirportConnect CUTEは、今後の私たちの成長を強力にサポートしてくれるでしょう。」


JavaをベースにしたIP対応のAirportConnect CUTEシステムは、ホストと空港施設内のデスクトップにエンド・トゥ・エンドのIP接続を提供します。この環境によって、各航空会社はオープンな業界プラットフォームを通じて自社のシステムへアクセスし、チェックインなどの処理を実行することができます。また、統合された共通プラットフォームに対する各航空会社のニーズに応えるため、IP接続されている各CUTEワークステーションは、あらかじめ統合されているブラウザを提供します。


SITAの北米・太平洋担当地域バイスプレジデント、ポール・ダルトン(Paul Dalton)は次のように述べています。
「今回、関西国際空港のように非常に忙しい空港環境に、私たちのAirportConnect CUTEソリューションの導入が決まったことを大変嬉しく思います。同空港は週あたり700以上のフライトを処理できる高い能力を有していますが、SITAの生産性高いITソリューションの導入によって、各航空会社のニーズに効率的に応えながら各社の収益向上を支援できるようになるでしょう。」



■SITAについて
SITAは航空輸送業界向けの統合ITビジネス ソリューションおよび通信サービスにおける世界トップのサービスベンダーとして、世界で最も拡張的な通信ネットワークを通じて航空輸送、政府機関、GDS各分野の幅広い顧客向けの複雑な通信ソリューションを管理していると共に、各種通信サービスの設計、展開、統合に伴うコンサルティング サービス、また空港管理業務/統合手荷物サービス、共同チェックイン/デスクトップサービス、フライト管理および航空・地上通信、エンド・トゥ・エンドのエアライン振り分け/運賃サービスをはじめとする幅広い航空/空港向けITアプリケーションおよびサービスを提供しています。


SITAは、機内向けモバイル通信ソリューションの分野をリードするOnAir社および航空貨物に特化した世界唯一のIT企業CHAMP Cargosystems社の子会社2社を有していると共に、航空輸送業界に幅広いサービスを提供する企業として、航空機資産管理のAviareto社およびセキュアな電子ID管理のCertiPath社の合弁企業2社を運営しています。またSITAは、航空業界用のインターネットのトップレベル ドメイン「.aero」をスポンサーとして管理しています。


現在、SITAはスイス・ジュネーブを本拠に世界220を超える国および地域をサポートしています。2006年の売上(連結)はUS$14億8,100万(€11億9,400万)でした。


その他の情報はWebサイトwww.sita.aeroをご覧ください。


■関西CUTEクラブについて
2007年8月31日現在において、大手航空会社16社とグランドハンドリング会社1社で構成されているコミュニティー。


■関西国際空港について
関西国際空港は、豊富なネットワークを持ち、2007年夏スケジュールにおいて、国際線の週間便数が31カ国71都市で776便(旅客便585便・貨物便191便)と開港以来過去最高を記録し、国内旅客便(8月)も19都市へ1日63便と充実しており、豊富なネットワークにより日本各地への際内乗り継ぎにも便利であります。また、国内貨物便(8月)についても、週間便数が14便となっております。

 
また、関西国際空港は、日本の最先端技術と日本人のおもてなしの心を形にした空港であり、その名のとおり、日本第2の都市・大阪を中心とした「関西」エリアの中心に位置し、騒音問題軽減のため、沖合いから5kmの海を埋め立てて造られた、世界初の本格的海上空港であります。また、周辺へのアクセスとして2つ高速道路、リムジンバス、2つの鉄道、高速船などが整備され、都心へも鉄道で30分強と周辺へのアクセスも便利であります。


さらに、既存の3,500mの滑走路に加え、本年8月2日に、4,000mの第2滑走路がオープンしました。第2滑走路のオープンにより、日本初の完全24時間空港として、いつでもフルパッセンジャー、フルカーゴでアメリカ東海岸やヨーロッパなど世界中どこへでも運べることとなり、これまで以上に利便性が向上しております。


なお、イギリスに本拠を置く、空港及び航空会社の調査会社「スカイトラックス」により行われた、2007年における空港に関する全体ランキングー90ヶ国以上、700万人以上の利用者からの意見によると、関西国際空港は9位にランクされています。2006年の4位を最高にして、4年連続ベスト10入りしております。


オフィシャルWebサイト: www.kansai-airport.or.jp

このプレスリリースの付帯情報

AirportConnect CUTE(関西国際空港)

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関連情報
http://www.sita.aero
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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