『Business Digest』 2007/08/28

業界ニュース、データモニター・インハウスアナリストの視点を

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 『Business Digest』 2007/08/28

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   Ψ   自動車 と 物流  Ψ
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 ・ドイツの自動車大手 DaimlerChrysler社は、まもなくインドでMercedes-Benz社ブランドの商用車の製造を開始することを発表しました。同社は、Tata Motors社の株式6.64%を保有しており、
Tataからの承認も得ています。当初は、プネにある施設での製造を考えていましたが、後にチャカンに移すことを決定しました。


 ・Agility Project Logistics社は、Transcar Projectsとともにカタール国ラスラファンのPearlガス液化プロジェクトの世界的輸送契約を2期獲得しました。 同プロジェクトは、Qatar Petroleum社
およびShell社によって遂行され、建設のために積載量100万トン以上の貨物が利用されます。


 ・トヨタ社は、2009年までにプリウスに続く新たな低排出量ハイブリッド車の発売を予定していることが明らかになりました。 新型車のエンジンは2-3リットルとなりそうです。


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◎『DaimlerChrysler gets go-ahead from Tata Motors』
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◎『Agility, Transcar unite to win Qatar contract』
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◎『Toyota plans to launch low-emission hybrid car』
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        Ψ  コンシューマ  Ψ
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 ・米国ビールグループのMiller Brewing Company社が、オーストラリアのFoster's Groupとの提携関係を延長しました。10年間の醸造ライセンス契約の一環として、2007年11月から
は、テキサス州フォートワース、ジョージア州アルバニーで、 Foster's社のビール製造が開始されます。Foster's社は、同契約により輸送費・経費の削減を期待しています。


 ・中国の飲料メーカーWahaha Groupと、合弁企業パートナーであるフランスのGroupe Danoneとの意見の相違は、今週も続いています。 Wahaha社は最大50億ユーロの損害賠償を求め、
Danone社を逆提訴する意思を明らかにしました。Wahaha社は、Danone社が合弁企業の一部ではない資産の管理を試みたと訴えています。


 ・Coca-Cola Japan社は、Tokyo Coca-Cola Bottling Company社の株式34%取得の計画を発表しました。第3者割当増資によるもので、両社とも現在より高水準の成長持続を目指した協力を予定しています。


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◎『Miller to brew Foster's in the US』
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◎『Wahaha set to countersue Danone』
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◎『Coca-Cola Japan acquires 34% stake in Tokyo bottling unit』
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         Ψ エネルギー Ψ    
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 ・ノルウェーのユーティリティHydro社が、ノルウェー沖のデモ機でドイツのSiemens社と協力し、世界初の洋上フローティング式風力発電機の開発を行うと発表しました。両社は風力発電機を海上に設置すれば視覚的な影響を減らすと同時に、強く安定した風条件で発電量を増量できると語っています。


 ・フォアコートニュースとして、ロシアのRosneft社が、6億3000万ドルでロシアの小売スタンド495か所および周辺のターミナルをUnitex社から買収しました。同資産はYukos社所有でしたが、Unitex社が、ロシア政府が実施した競売で購入していたものです。


 ・Rosneft社は、Yukos社資産のLot 9に対し1億8900万ドルを支払うことで合意しました。ここには、ロシア南部の小売スタンド100か所以上が含まれています。


 ・ ドイツのユーティリティRWE社が、液化天然ガスの輸入施設をドイツ北部ウィルヘルムスハーフェンに建設することになりました。2010年末までに、1時間当たり最大60万立法メートルの液化天然ガスをドイツネットワークに組み込む予定です。


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◎『Hydro and Siemens PG to develop floating wind turbines』
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◎『Rosneft acquires fuel retail assets in Russia』
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◎『RWE to develop LNG import facility in Germany』
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     Ψ  ファイナンシャルサービス  Ψ    
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 ・ある弁護士は、オランダABN Amro社の米国子会社 LaSalle社を、株主の承認なくBank of America社に売却することを認めるようオランダ最高裁に提言しました。これにより、Barclays社にようやく希望の光が見えてきたといえそうです。この取引は、Barclays社のABN社買収の条件であり、最終的には世界最大級と呼ばれている今回の買収合戦におけるBarclays社の立場を強めそうです。


  ・インドのICICI Bank社は、子会社ICICI Financial Service社の株式5.9%の売却を計画していましたが、インド政府の承認が得られず中止となりました。同行は、株式の売却で約6億5000万ドルを見込んでいました。


 ・ Capital One Financial Corporation社は、コスト削減策の一環として約2000人の人員削減を明らかにしました。同社の住宅ローン部門の損益、信用コスト高が要因です。


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◎『LaSalle sale advice boosts Barclays's ABN Amro bid』
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◎『ICICI Bank stake sale approval rejected』
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◎『Capital One to axe 2,000 jobs』
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        Ψ  製薬・ヘルスケア Ψ    
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 ・英国では、製薬会社およびアルツハイマー病患者は、医療費コストパフォーマンス監督機関NICEが同疾患治療薬のNHSでの使用を制限する判断を下したことに関して、高等裁判所の判決を待ちました。アルツハイマー病協会、製薬企業エーザイ社およびPfizer社は、Aricept、ExelonおよびReminylの3剤の使用を認めないというNICEの判断の撤回を求めています。NICEが訴訟に直面したのは今回が初めてです。


 ・同じく訴訟関連では、米国の最高裁は、Barr社およびAstraZeneca社が結託して、乳癌治療薬tamoxifenの価格を不当に高く設定し同市場の独占を図った、という訴訟の見直しを棄却しました。


  ・SkyePharma社は、ニュージャージーに籍を置くSomnus Therapeutics社との独占契約を交わし、 睡眠障害治療薬の世界的な開発商業化を進めます。 合意の一部として、SkyePharma社は、
新たな睡眠薬 SKP-1041の調剤および製造を行います。


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◎『Alzheimer's drug access issue goes to court』
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◎『US Supreme Court will not review tamoxifen case』
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◎『SkyePharma and Somnus to develop sleep drug』
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         Ψ  テクノロジー Ψ    
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 ・Apple社の新たなウェブブラウザ、Safari 3(初めてWindowsにも対応)が、ベータ初版における脆弱性を補強、発売予定日とおり、テキスト表示の質を改善するアップデートを再び行いました。
アップデート版Safari 3.0.2 for Windowsは、ユーザーが欺罔されて極秘情報を提供するという桝ヤにつながりかねないセキュリティ上の欠陥に対応します。


 ・米国の判事は、Google社が提訴したMicrosoft社に対する反トラスト法違反訴訟において、Windows Vistaへの変更を求める申し立てを却下しました。Google社は、「Vistaデスクトップサーチは、Microsoft社の検索プログラムに有利に作成されている」と訴えましたが、判事はGoogle社に対し、司法省へ申し立てるようにと命じました。


 ・今週、eBay社はGoogleサイトにおける広告掲載を再開しました。Paypal社とGoogle社の決済サービスCheckoutをめぐる論議のためGoogleへの広告掲載を中止してわずか10日後のことです。


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◎『More bugs found in Safari for Windows beta』
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◎『Judge throws out Google complaint in Microsoft antitrust case』
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◎『eBay and Google settle ad dispute for now』
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        Ψ  Good Week Ψ    
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 ・Oracle社は、第4四半期の収益を23%増と発表しました。 新たなソフトウェアライセンス契約、および最近の買収に起因する売上が堅調であったことが要因です。当四半期の純利益は16億ドル、
売上高は28%増の 58億3000万ドルでした。前年同期の純利益は13億ドル、売上高は48億5000万ドルでした。同社は6期連続で20%以上の利益増となっています。同社は2年間で20%の利益成長を予測していましたが、今回それに沿った業績を達成したことになります。


 ・Research In Motion社は、今会計年度第1四半期は73%の増益、売上高は76%もの増収と発表しました。BlackBerry 端末の売上好調に支えられたものです。RIM社の売上高は10億8000万ドル、収益は1億2880万ドルとなりました。同社は当四半期中、8800 enterprise BlackBerry、米国および海外のネットワークで利用できる8830 World Editionを発売。これを受けて契約者は120万人増の900万人以上に達しています。同社は現第2四半期の売上高を13-14億ドルと予測しています。


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◎『Oracle Q4 profits swell on new software deals and acquisitions』
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◎『RIM profit skyrockets ahead of new summer lineup』
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         Ψ  Bad Week Ψ    
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 ・英国の石油大手BP社のオーストリア部門が、ガソリンの売上不振のため、昨年国内94か所のガソリンスタンドを売却せざるを得なかったことを明らかにしました。BP オーストリア社は、2006年
1750万ユーロの損失を計上したと報告されています。ガソリン生産量の低下およびガソリン価格の高騰により、需要が減ったのが原因です。同社は、1950年にオーストリア市場に参入。以来ガソリンスタンド562か所を所有し市場シェア23%を維持、1日当たり10万人の顧客に対応してきました。


 ・イタリアの銀行グループで、ドイツのHypoVereinsbank(HVB)社の多数株主でもあるUniCredit社が、HVBの少数株主グループから170億ユーロの損害賠償を求める訴訟を提起されました。 違法にHVB社をUniCreditグループ下に統合したという訴え。少数株主らは、HVB社の取締役らが当行の資産の大半を市場価格よりはるかに低い価額でUniCredit社あるいはその子会社に対し売却。その結果、HBV社の会社価値を大きく損ねたと主張しています。本件は、ドイツ史上最大の企業訴訟例の一つとして報道されています。


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     ニュース詳細
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◎『BP Austria closes petrol stations after 2006 losses』
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◎『HVB minority shareholders to sue UniCredit for E17 billion damages』
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        Ψ アナリストの視点 Ψ    
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 新発売された飲料の評価
 : クールなイメージチェンジ
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 飲料販売においては、”温度に反応するラベルおよびパッケージ”を使用した2製品が、今後の有望株として「Productscan」(データモニターデータベース)(注1)に掲載されました。飲料が飲み頃の温度に冷えているかを明確に示す方法の開発は消費者からも評価されそうです。

 Hobarama 社が、新たなパッケージで新しいタイプのエネルギー飲料「Bawls Guarana Cherry」ドリンクを発売しました。適温まで冷却されれば、缶に表示された白い泡の絵がコバルトブルーに変色します。当製品はチェリー味でガラナに来するカフェインを含有しています。飲み頃まで冷えるのを待つことのできる辛抱強い消費者に、必要なエネルギー源を提供できることでしょう。


 Coors Brewing Company社も、新たなラベルを用いた新製品「Coors Light Beer」を米国で発売します。Hobarama社のエネルギー飲料と同様、ビールが5℃あるいはそれ以下に冷えればラベルに描かれた山の絵が青く変色します。新しいラベルは、ビールが飲み頃かどうかを知りたいという消費者の要望に応え、Coors社が研究開発したものです。


 この他、ノルウェーのRingnes社が新たなビールを発売しました。「Ringnes Grill Pils」はBBQ向けに考案され、特にグリルで調理をしているシェフをターゲットとしています。調理中は熱さのため喉が渇くこと、BBQでは従来からビールが好まれていることから、特定の顧客層に絞ったものと思われます。ビールを特定の場に限定することは非常に珍しく、ビール市場注目の参入となりました。


 別のタイプのアルコール飲料では、Soyuz-Viktan社が、ロシアで新しいタイプのウォッカを発売しました。「Blagodat' Vodka」には、Buckwheat Sprouts(蕎麦の芽)、Rye Sprouts(ライ麦の芽)、Wheat Sprouts(小麦の芽)の3種があり、免疫系に有効と謳われています。蕎麦の芽はビタミンPが豊富で、循環器系に良く、血圧のコントロールに役立つようです。免疫系に効能のあるウォッカは確かに新たな地位を獲得しそうですが、消費者がウォッカが謳う健康上の恩恵を受け入れるかどうかには疑問が残ります。


 この他、米国ではCatania Wine Enhancer社が、同名の製品を発売。ワインなどの飲み物の味を改善するとされています。ワインをEnhancerの上に10分間置くと、調和の取れた共振周波数がワインのタンニンを安定化させ、味と香りを強めるそうです。味の改善以外のセールスポイントは、赤ワインによる頭痛を軽減することができるという点です。


 ドイツでは、Atlantic Multipower Germany社 が、「Crea Max Creatine Drink」を発売しました。ボディビルダーやジム利用者を対象としたクレアチンベースの運動能力向上飲料で、英国および
オーストリアでも入手可能です。「オートミックスシステム」が採用され、開封されるまでクレアチンは缶内部の特別設計のパックに密封されています。リングプルを引くと自動的に飲料と混ざり、30秒以内に飲むことができます。クレアチンの一定量が取れる初の製品で、ボディビルダーに好まれそうです。


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 (注1) 「Productscan」のご案内
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