“指紋登録率100%”USBメモリ型指紋認証ユニット「UBF-mini」を発売

認証アルゴリズムに独自の「周波数解析法」を採用 高い認証精度で確実に指紋を登録可能、指の乾燥や手荒れなどに左右されず 「UBF」シリーズのライセンス体系を一新し、明瞭な価格体系に

 株式会社ディー・ディー・エス(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:三吉野 健滋、略称:DDS)は、USBメモリ型指紋認証ユニット「UBF-mini」を6月15日より出荷開始します。認証アルゴリズムに独自の「周波数解析法」を採用し、指紋登録率100%を実現しています。販売はSI事業者などの販売代理店を通じて行い、初年度の売上目標は6億円。

 「UBF-mini」は、情報漏えいの防止などを目的とした製品。パソコンのUSBポートに差し込み、Windowsや業務システムなどへのログオン時に、指紋による個人認証を可能とするものです。従来のID+パスワードやICカードなどに比べ「なりすまし」がされにくく、確実な本人認証が行えます。また、複雑なパスワードの記憶や書きとめの必要がないため、ユーザや管理者の負担を軽減できます。

 認証アルゴリズムには「周波数解析法」を採用。これは名古屋工業大学大学院・梅崎太造教授が考案、DDSと共同開発した方式です。指紋の画像そのものを用いるのではなく、指紋の凹凸を波形データに変換して照合します。現在主流のマニューシャ法では、指紋の型や乾燥、手荒れなどによって指紋を登録できない人が1~3%程度(*1)存在します。しかし周波数解析法ではこれを限りなくゼロに近づけること(実績値はゼロ(*2))に成功しており、指紋登録率100%を実現しています。

 万一登録データを盗まれたとしても、指紋画像が流出するおそれはありません。データには指紋の“画像”ではなく“特徴情報”が登録され、その特徴情報からの指紋画像再生は原理上不可能であることから、高いセキュリティを保持できます。指紋の読み取り部分には、感熱式のスイープ型指紋センサ(棒状のセンサの上に指を滑らせて入力するタイプ)を採用しているため、センサ部に指紋が残る心配もありません。

 指紋登録や照合を行うアプリケーションを、UBF-mini本体のメモリに内蔵。また、ユーザの指紋情報も内蔵メモリの秘匿領域に保管されるため、個人の指紋情報を本人が管理できます。指紋という個人的な情報を他人に一括管理されることへの抵抗感を払拭できます。

 従来製品のUSBケーブル接続タイプの「UBF-blue」をデスクトップ用とし、今回発売を開始するコンパクトな「UBF-mini」をノートPCなどのモバイル用として新たにラインアップすることで、エンドユーザのさまざまな使用形態に対応。利用シーンに最適なユニットを選択できるようになりました。

  ※1 従業員1000人の企業の場合、10~30人程度の社員は指紋認証を
    利用することができず、管理者はそれらの社員に対し例外的な
    措置を取らなければならない。この結果、ユーザの一括管理が
    できず、管理者の負担が増してしまう。
  ※2 実績:これまで導入してきた企業・自治体のエンドユーザ、
    延べ10万人全てが問題なく登録できている。

【ライセンス体系を一新】
 新製品の発売に合わせ、UBFシリーズのライセンス体系を一新します。ユーザ数、契約期間、ユニット台数を選択するだけでライセンス価格が簡単に導き出せる、明瞭で分かりやすい価格体系に(詳細は後記)。指紋認証システムの導入に際し、価格面での検討を容易にします。
 また、テスト運用や少人数のワークグループ向けのライセンスパックとして「UBFエントリーライセンス」、大学などの教育機関向けライセンスの「UBFアカデミックライセンス」も用意し、幅広い分野で販売を促進します。


■UBF-miniの主な特長

●指紋登録率100%の周波数解析法
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 指紋紋様パターンをスライスした断面を波形と見なし、その波形スペクトル系列を特徴情報として利用。登録特徴情報と入力特徴情報とを比較し、照合を行う。指の乾燥や手荒れなどの影響を受けず、確実な指紋登録が可能。


●感熱式のスイープ型指紋センサ
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 感熱式のスイープ型指紋センサを採用。スイープ型センサは、面型のエリアセンサと異なり、残留指紋(使用後のセンサ表面に指紋画像が残ってしまうこと)の問題がなく、手間のかかるクリーニングも不要。また、センサ面積が小さく耐衝撃性に優れている。センサ上で指を滑らせて使用するため、“指紋押捺”のイメージがなく、ユーザの抵抗感を低減できる。


●小型の筐体にアプリケーションや指紋情報を内蔵
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 指紋登録や照合を行うアプリケーションを本体のメモリに内蔵。また、ユーザの指紋情報も内蔵メモリの秘匿領域に保管され、“個人情報は個人管理”という要望に対応。


●ストレージ機能
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 指紋認証付きのUSBメモリとしても利用でき、重要な文書などもセキュアに外部に持ち出すことが可能。ストレージとして使用可能なメモリ容量は、約50MB。


■管理アプリケーション「IDマネージャ」と連携し、以下の機能を利用可能

●シングルサインオンに対応
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 指紋認証のみで複数のアプリケーションにログオン可能。アプリケーション側のカスタマイズは不要で、ドラッグ&ドロップで指紋認証が使用可能に。Webアプリケーションなどはもちろん、VB、VC、JavaScriptで作成された独自のC/Sアプリケーションにも対応。数多くのパスワードやIDを覚えておく必要がないため、ユーザの利便性が向上。


●指紋の経時変化に対応
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経時変化追従機能を搭載。常に指紋情報を最適な状態に保てるため、いつまでも変わらない利便性とセキュリティレベルを維持。


■仕様概要

ハードウェア仕様
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指紋センサ   :Atmel社製 感熱式スイープ型指紋センサ「FingerChip」
内蔵メモリ容量 :ストレージサイズ 64MB(ユーザエリア約50MB)
インターフェース:USB 1.1/2.0
外形寸法/重量  :26(W)×12(D)×68(H)[mm] / 24g
電源      :USBバスパワー対応(5V)
対応OS     :Windows XP/2000

ソフトウェア仕様(ユニットに内蔵)
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機能      :ログオン認証、スクリーンセーバロック、
         指紋データ管理ユーティリティ
他人受入率(FAR):0.001%以下
本人拒否率(FRR):0.1%以下


■ライセンス体系(1ユーザあたりの価格)
────┬─────┬───┬────┬───┬────┬───
製品   │ユー\契約│ 1年  │ 2年    │ 3年  │ 4年   │ 5年
      │ ザ数\期間│    │      │     │      │
────┼─────┼───┼────┼───┼────┼───
      │1~9     │\12,000│\14,400 │\16,800 │\19,200 │\21,600
      ├─────┼───┼────┼───┼────┼───
      │10~99   │\10,800│\12,960 │\15,120 │\17,280 │\19,440
UBF新規 ├────┼────┼───┼────┼───┼───
ライセ  │100~499 │\9,600 │\11,520 │\13,440 │\15,360 │\17,280
ンス   ├─────┼───┼────┼───┼────┼────
      │500~999 │\8,400 │\10,080 │\11,760 │\13,440 │\15,210
      ├─────┼──────────────────────
      │1000~   │別途お問い合わせください。
────┴─────┴──────────────────────
 ●製品構成
  指紋管理サーバソフト
  管理ツール
  ログビューア
  Windowsログオンソフト(OCX形式開発キット)
  ※CD-ROM 4枚付属

※指紋認証ユニット(1台あたり)
 UBF-blue \19,800/UBF-mini \23,000
※価格には消費税は含まれません。別途5%の消費税を申し受けます。


【株式会社ディー・ディー・エスについて】
 エンベデットシステム(組み込み系システム)技術をキーテクノロジーとして、大学との産学連携によるビジネスモデルを追求する研究開発型ベンチャー企業。アドバンストプロダクツ事業(大学など外部研究機関の技術シーズを元に、音声/画像認識技術などの応用製品・サービスを供給)と、エンジニアリング事業(組み込み系ソフトウェア・ハードウェアの設計・開発・試作を受託)の2事業により、独自のIT技術を提供しています。


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               お問い合わせ先:
       株式会社ディー・ディー・エス 東京支社 営業部
        TEL:03-5156-0020 E-Mail:sales@dds.co.jp
             リンク
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関連情報
http://www.dds.co.jp/
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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