シーゲイト社、垂直記録で1インチHDDの容量を12GBに拡大

ST1.3シリーズにより、携帯機器向けに容量50%増、23%小型化したHDDを実現

HDDトップメーカーであるシーゲイト社は、12GBの容量を持つ 1インチHDD「ST1.3シリーズ」を発表しました。ST1.3シリーズは、シーゲイト社が現在販売している1インチHDDに比べて23%小型化されており、ストレージ容量は50%増大、消費電力は30%低くなっています。また、耐久性を高め、携帯機器メーカーが求める機能を実現する新しいドロップ・センサーもオプションで提供します。

【2006年3月10日】ハードディスクドライブ(HDD)市場における世界的なトップメーカーであるシーゲイト・テクノロジー(本社:米カリフォルニア州スコッツバレー、NYSE略号:STX、以下シーゲイト社)は、 自社の多様なCE製品ポートフォリオの最新製品である、12GBの容量を持つ 1インチHDD「ST1.3シリーズ」を発表しました。ST1.3シリーズは、シーゲイト社が現在販売している1インチHDDに比べて23%小型化されており、ストレージ容量は50%増大、消費電力は30%低くなっています。また、耐久性を高め、携帯機器メーカーが最も求める機能を実現する新しいドロップ・センサーもオプションで提供します。

ST1.3シリーズHDDは、シーゲイト社が垂直磁気記録方式を採用した初の1インチ製品で、先に販売を開始した2.5インチで160GBを達成した「Momentus 5400.3」に次ぐものです。今後は、3.5インチにも拡大していきます。

米調査会社IDCのHDD部門担当リサーチマネジャーJohn Rydning氏は、次のように述べています。「携帯型デジタルミュージックプレイヤーやビデオに対する需要が高まるにつれ、携帯機器メーカーは幅広いストレージ容量の製品を必要とするでしょう。シーゲイト社のST1.3シリーズなど小型フォームファクタドライブは、他のストレージ製品に比べ、このような機器メーカーにコスト効率の高い、大容量ストレージソリューションを提供します」

これまでで最大となる12GBという容量を省スペース型の製品で実現することにより、ST1.3シリーズは、デジタルオーディオプレイヤー、ポータブルメディアプレイヤー、携帯電話といった進化を続けるメディアデバイス向けの強力なソリューションです。IDCによると、2006年の全世界の携帯電話市場は7%増加し、8億5,790万台の出荷台数が見込まれます。IDCでは、全世界の統合型携帯機器市場は2009年末までに1億8,100万台1の規模に達し、ポータブルマルチメディアプレイヤーの世界中の出荷台数は2005年から2009年までの間95%の割合で2増加すると予測しています。

日本シーゲイト株式会社の代表取締役社長、小林 剛は次のように語っています。「携帯型オンデマンドビデオが携帯電話やエンタテインメント分野の次の収益機会を促進しています。製品がお客様に浸透することによっていつでもどこでもビデオを楽しめることへの需要が高まり、小型大容量HDDに対するニーズがより明確になってきています。携帯電話および携帯型エンタテインメント機器メーカーは、一貫して信頼性の高い製品を供給し、大容量ストレージのオプションも提供できるストレージパートナーを必要としています。シーゲイト社は、非常に競争の激しいこの市場分野での成長を可能にするビジネス、テクノロジー両面の完全なパートナーシップを提供していきます」

新しいST1.3シリーズは、特に携帯メディアユーザを対象とした新しい機能を提供します。HDDのサイズが40x30x5mmになったことにより、よりスリムなメディアプレイヤーのデザインが可能になり、現在主流の折りたたみ式およびチョコレートバーのような形状の携帯電話にうまく合っています。音飛びのない信頼性の高いメディアストレージおよび再生を可能にするGフォース保護機能の一部として、シーゲイト社はオプションでドロップ・センサーを追加しました。これにより、操作時の耐衝撃性が33%向上して2000Gになり、携帯機器に適切に組み込めば、ドライブが1.5メートルの高さから固いコンクリートやセラミックの面に落下した場合でも損傷を避けることが可能です。

ST1.3シリーズは前のモデルに比べて電力効率も30%向上しており、システム設計者やメーカーにとっては電源や機器の使用時間の選択肢が広がっています。さらに、シーゲイト社独自のデザイン・サービス・センター(DSC)が、設計および統合に関して用途に特化したサポートを提供し、携帯機器の設計者やメーカーの新しいデジタル家電製品の開発を支援します。DSCでは、さまざまな試験、統合および機械的な分析サービスを提供し、お客様の設計や新しいHDD対応エンタテインメント市場の開拓も支援しています。

RunOnテクノロジー:動きが激しい環境での信頼性
歩行時、ランニング時、その他身体を動かすような場面で携帯電話、PDAおよびPMPを持ち歩くケースは頻繁にあります。シーゲイト社のST1.3シリーズは、このような激しい動きによって生じる問題を補正する設計になっている点で、他社のHDDとは一線を画しています。このドライブにはシーゲイト社のRunOnテクノロジーが採用されています。これは、機器の動作時に読み出しヘッドを自動的にトラック上に維持できる技術です。RunOnテクノロジーは、結果として携帯式デジタル家電機器の信頼性を向上させ、それに伴って顧客満足も向上します。

Gフォース保護テクノロジー:日常生活レベルの衝撃に対する保護設計
多くのHDDベースの機器では、日常生活で生じるような衝撃が加わった場合、読み出し/書き込みヘッドが媒体上に維持され、激しく落下した場合などは内部コンポーネントに微細な傷がついてしまう恐れがあります。機器が動作中に落下した場合、さらに損傷を受ける危険性があります。シーゲイト社は、携帯機器にはこういった事故がつきものであることを十分に理解しているため、ST1.3シリーズHDDはGフォース保護テクノロジーを採用して生産しました。これは、機器が落下した場合にそれを感知し、わずか0.3秒以内にヘッドをプラッタから離してモーターを切り、HDDを衝撃から保護する機能です。このため、日常生活レベルの事故では、お気に入りのポータブル機器のドライブ内部で部品が接触するようなことはありません。Gフォース保護テクノロジーは、ST1.3シリーズHDDを搭載したあらゆる携帯機器の耐久性および信頼性を向上させます。

シーゲイト社は、デジタル家電向けドライブにおいて最大の製品群を擁しています。当社は、台頭しつつある「テラバイトライフ」を支えるカーナビゲーションから、娯楽、ホームシアター、携帯型オーディオ、ビデオ、通信機器などまでを含む全てのアプリケーションに対してHDDを提供しています。ほぼ全てのストレージニーズに唯一応えられるシーゲイト社は世界規模で、デジタル家電製品メーカーの要望に供給、支援しています。

デザインセンターに寄せられるお客様のインプットに基づいて、シーゲイト社は、デジタル家電メーカーが要望する機能を開発・供給しています。シーゲイト社の生産ラインは、お客様のニーズに素早く応えることから、当社の最先端を行く製造能力が柔軟性を生み出しています。当社のデジタル家電担当エンジニアは、特徴あるデザインサービスセンターにおいてお客様が抱えるシステム統合などに関する問題に迅速に対応できます。シーゲイト社は、デジタル家電メーカーに対して総合的なパートナーシップ、製品、テクノロジーとサービスを 提供できる唯一のHDDメーカーです。

ST1.3シリーズは、2006年第3・四半期から出荷を開始いたします。

■シーゲイト社について
シーゲイト社は、エンタプライズ、PC、ノートブック、およびコンシューマーエレクトロニクス(CE)製品向けにハードディスクドライブを設計、製造、販売する世界のトップ企業です。当社は世界中で急増する情報ストレージ需要を満たすため、定評ある製品、顧客サポートおよび信頼性の提供を理念としています。シーゲイト社は、米フォーブス誌の2006年カンパニーオブザイヤーに選出されました。シーゲイト社は、世界各地で事業展開しているほか、www.seagate.com (英語)、www.seagate.co.jp (日本語)でも情報提供しています。

シーゲイトおよびシーゲイト・テクノロジー、シーゲイトのロゴマークは、Seagate Technology LLCの登録商標です。ST1.3シリーズ、RunOnテクノロジー、そしてGフォース保護機能は、Seagate Technology LLCの商標または登録商標です。その他のブランドおよび製品名は、各所有者の商標または登録商標です。1ギガバイトおよびGBは、ハードディスクに言及する時には10億バイトを意味します。アクセス可能な容量はオペレーティング環境やフォーマットにより異なります。ここに記されているさまざまなアプリケーション向けの容量は参考を目的としたものです。実際の容量は、ファイルサイズやフォーマット、ソフトウェアの特長やアプリケーションにより異なります。

1 出典:
IDC, Worldwide Mobile Phone 2005-2009 Forecast Update and 1H05 Vendor Analysis: November 2005, Doc #34408, November 2005

2出典:
IDC, I’ll Take Mine to Go: Portable Multimedia Player Forecast and Analysis 2005-2009, Table 2, Doc #34424, November 2005

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《本件に関するお問い合わせ先》
●日本シーゲイト株式会社
コーポレイトコミュニケーション 藤森 英明
Tel: 03-5462-2327
Fax: 03-5462-2978
E-mail: Hideharu.Fujimori@Seagate.com

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