日立電線のオールインワンIP-PBX「AquaVocal」が サクサのIP電話機「IP NetPhone S」、「IP NetPhone SX」 と相互接続を確認

日立電線株式会社はこのたび、オールインワンIP-PBX*1「AquaVocal」と、サクサ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:吉岡 正紀 以下、サクサといいます)のIP電話機「IP NetPhone S」、「IP NetPhone SX」*2との相互接続試験を行い、その動作を確認いたしました。

近年、データ通信網の低価格化と高機能化が進む中、VoIP(Voice over IP)といわれるインターネットの技術を利用して音声通話を行うIP電話が急速に普及しつつあります。IP電話を導入するメリットは通信費用の低減だけではなく、社員の異動やレイアウト変更に伴う配線工事のコスト削減を図れることです。しかし、従来のIP-PBXは500~1,000ユーザ以上を収容する大規模オフィス向けの製品が多く、中小規模のオフィスでIP電話を採用する場合、導入コストや償却負担が課題となっておりました。
 そこで当社では、200ユーザ以内の中小規模のオフィスや、大企業の支店、営業所向けにAquaVocalを開発し、2004年6月より販売を行っております。AquaVocalはIP-PBX機能の他、各種ゲートウェイ機能*3、PPPoE機能*4、停電時でもアナログ電話機から公衆網へ発着信が可能なサバイバル機能等のオフィスでIP電話を導入するための各種機能を一台に搭載したオールインワンIP-PBXです。このため設備投資を抑えて電話をIP化することが可能となります。

 このたび、当社のAquaVocalとの連携を動作確認したサクサのIP NetPhone S、IP NetPhone SXは、標準的なLANインタフェースである10BASE-T/100BASE-TXを装備したIP電話機です。漢字表示が可能な液晶ディスプレイを搭載し電話帳等を表示可能なほか、従来の中小規模オフィスにおいて導入されるケースの多いビジネスホン*5と同様に、電話機に搭載されたボタンのランプが、着信時には赤色に点灯、通話時には青色に点灯、保留時には赤色が点滅等することにより、回線の状態をお知らせします。このため、従来ビジネスホンを使用している事務所等でも違和感無くIP電話の導入を進めることが可能となります。さらに、ACアダプタによる給電の他、LAN給電に対応しているため、PoE*6スイッチと組み合わせることでオフィス内のシンプルな配線環境を実現し、レイアウト変更に伴う配線工事のコスト削減を図ることが可能となります。
 当社では、AquaVocalを主に販売パートナーを通じて販売しております。AquaVocalとIP電話機やIP電話関連アプリケーションとの連携を進めることで、中小規模オフィス向けIP-PBX市場におけるシェア拡大を図ってまいります。

用語解説

*1 PBX(Private Branch Exchange):構内交換機。IP-PBXはIP電話用構内交換機のこと。
*2 IP NetPhone SXは2006年2月20日に販売が開始される予定です。
*3 ゲートウェイ:通信サービス事業者、IP電話網、一般電話網、構内電話網等の間を相互接続するためのプロトコル変換機のこと。なお、機種によって搭載するゲートウェイの種類は異なります。IPキャリアゲートウェイは構内電話網と通信サービス事業者のIP電話網とつなぐための、またPSTN(Public Switched Telephone Networks)ゲートウェイは構内電話網と通信サービス事業者のアナログ公衆電話網をつなぐためのものです。
*4 PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet):電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するダイヤルアップ接続で使用される PPP(Point to Point Protocol)の機能をイーサネットを通して利用するためのプロトコルです。
*5 ビジネスホン:主装置と専用電話機で構成される構内電話システムで内線通話機能や保留転送等の機能を実現しているものが多い。
*6 PoE:(Power over Ethernet)イーサネットの配線に使用されるケーブルを通じて電力を供給する技術で、IEEE(米国電気電子技術協会)のIEEE802.3afで標準規格化されています。当社ではApresiaLight209-PoEが対応しております。

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