最大512プロセッサのスケーラブルなLinuxサーバ環境をサポート 日本SGIが並列Linuxサーバで「Novell SUSE LINUX」を採用 ISV向けポーティングセンターも機能強化

日本SGI株式会社(社長:和泉 法夫、本社:渋谷区恵比寿、以下:日本SGI)とノベル株式会社(社長:吉田仁志、本社:品川区西五反田、以下:ノベル)は、最新のLinux OS「Novell(R) SUSE(R) LINUX Enterprise Server 9」を、日本SGIのスケーラブルLinuxサーバ「SGI(R) Altix(R)」シリーズに搭載し、国内市場向けに提供すると発表しました。
これにより、日本SGIは対応するLinux OSとして、新たにSUSE LINUXを採用し、従来から実績の高いHPC分野での市場拡大を強化します。さらに、エンタープライズ向けに適したSUSE LINUXの特長を活かし、エンタープライズ分野へのAltixシリーズの適用を拡大して市場の開拓を目指します。今後両社は、協力してSUSE LINUXの共同プロモーションおよび共同マーケティングを展開する予定です。

日本SGIが新たに採用するSUSE LINUXは、米Silicon Graphicsと米ノベルとの共同開発により、Altix 3000シリーズ上でシングルLinuxカーネルにより最大512プロセッサにおよぶスケーラブルな稼働環境を実現します。
日本SGIは2003年2月に、業界初の1ノード最大64プロセッサ搭載を実現したスケーラブルLinuxサーバとしてAltixシリーズの販売を開始しました。そして出荷以来、現在までに合計6000プロセッサ以上のシステムを出荷しています。この中には国内最大規模となる2,048プロセッサ構成の日本原子力研究所のLinuxスーパーコンピュータシステムをはじめ、世界第一号機となった東京大学地震研究所など、大学研究所や各研究機関、さらには自動車業界をはじめとする製造業などで先進的なCAEサーバシステムの稼働実績が多数あります。

Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9はLinuxカーネル2.6に対応した初めてのエンタープライズ向けLinux OSです。卓越したパフォーマンスと拡張性、先進のマネージメント機能により、企業が求める安全で信頼できるオープンプラットフォームを提供します。Linuxプラットフォームとしては唯一、国際的セキュリティ基準、EAL(Evaluation Assurance Level)の最高ランクであるEAL 4+ を取得しており、Linux環境で高度なセキュリティを実現します。

日本SGIは、2004年4月に開設したソフトウェア開発者向けのアプリケーション開発支援施設「Altixポーティングセンター」を強化します。これまで、ソフトウェア開発会社向けに日本SGIのスケーラブルな64ビットLinuxサーバの開発環境を提供してきましたが、今後はSUSE LINUXについても対応し、アプリケーション開発やISVのポーティング作業の支援体制を7月初旬から強化します。

日本SGI はインテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ上のLinuxアプリケーション開発を推進し、国内64ビットLinuxサーバ市場の拡大を目指して2004年4月にAltixポーティングセンターを開設しており、今回新たにSUSE LINUXにも対応したアプリケーション開発基盤を追加するものです。これにより、Linuxの市場拡大に向けた体制を強化します。

日本SGIの提供するAltixサーバの最上位モデルであるAltix 3700 Bx2 システムでは、業界最速の6.4GB/秒のバンド幅をもつSGIのNUMAlinkインターコネクト技術によって、シングルシステムとして512プロセッサまでの拡張性とNUMAlinkにより大規模なスーパークラスタ構成が可能で、その性能を引き出すためにはSUSE LINUXのようなハイパフォーマンス・コンピューティング環境に対応するスケーラブルで高性能なLinux OSが求められていました。

日本SGIは同時に、Altix上で稼働する科学技術計算ライブラリ、MPT(メッセージパッセンジグ・ツールキット)、データ・マネージメント・ツール、グラフィックス・ライブラリなどについてもLinuxの最適化セットである「SGI Pro Pack」という形で提供し、SUSE LINUX環境に対応します。

●Altixポーティングセンターについて
Altixポーティングセンターは、日本SGIがアプリケーション開発会社向けに、Altix サーバでの開発環境を無償で提供するサービスです。
この開発環境のインフラ整備と技術サポートにあたっては、インテルから協力を得ています。

同センターの利用には事前登録によるアカウント取得が必要ですが、手続き完了後は、インターネット経由により、自由に自社のアプリケーションのLinuxへのポーティング作業をリモートで進めることが可能です。
 
同センターが提供するサービスは、一般開発者向けと、プログラム会員向けの2種類で構成されます。一般開発者向けには、Webサイトを通じてAltix関連の技術情報だけでなく、プログラム開発ツール、マーケティングツールの提供などを行います。プログラム会員向けでは、会員専用サイトからAltix サーバの開発環境を利用してアプリケーション開発、動作検証、ポーティング、各種テストを行うことができます。また、日本SGIの経験豊富なエンジニアが、コンサルティングなどの技術支援も行います。
これまで、同センターはSilicon Graphics Linuxを基盤OSとした開発環境を提供してきましたが、すでに30数社の利用実績があります。

●インテル株式会社からのエンドースメント
インテル株式会社は、この度、日本SGI株式会社が、同社製ハイエンド・サーバ「SGI(R) Altix(R) 」シリーズのソフトウェア開発環境を強化されたことを歓迎いたします。同サーバに搭載されているインテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサは、その優れた価格性能比と高い信頼性により、HPC市場においても導入が進んでいます。インテルは、HPC分野で多くの納入実績を持つ日本SGIが、さらにソフトウェア開発環境を充実させることにより、より多様なHPCソリューションの提供に寄与できるものと期待しております。

インテル株式会社 取締役
エンタープライズ&ネットワーク・ソリューションズ本部長 
町田 栄作 様

<商標登録>
SGIおよびSGIのロゴは日本SGI株式会社の登録商標です。Novellは米国Novell, Inc.の登録商標です。SUSEは米国Novell, Inc.の一部門であるSUSE LINUX AG.の登録商標です。インテル、Intel、Itaniumは、米国またはその他の国におけるインテルコーポレーションおよびその子会社の登録商標または商標です。その他の商標については商標の所有者に所有権が属しています。

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