住商エレクトロニクス、米国 Cloudmark社製スパム・フィッシング対策ソリューションの総販売代理店契約を締結

~ ナップスターの産みの親、130万人の援軍とともに迷惑メールを迎え撃つ ~

住商エレクトロニクス(略称:SSE 本社:東京都千代田区 代表取締役社長:桜井 英一)は、米国Cloudmark(本社:米国カリフォルニア州 サンフランシスコ President兼COO: Gary Iwatani )と国内における総販売代理店契約を結び、急増する迷惑メール(スパム、フィッシングなど)に対してISP・企業・官公庁・及び個人ユーザ向けに斬新なソリューションを提供します。またCloudmark社には、住友商事グループのIT分野戦略的投資・事業会社であるPresidio STX(本社:カリフォルニア州 サンタクララ CEO:井本 勝也)から関係強化のための出資を行っています。

◆ 指数関数的に増加する迷惑メール
米国の調査会社Nucleus Researchの2004年6月の企業調査によると、1年間に米国で1人の従業員が受ける迷惑メールの数は約7500通(前年比114%増)、また、それに伴う生産性低下による被害額は1,934ドル(同121%増)にのぼるなど、迷惑メールによる被害は深刻さを増しています。こうした状況をうけ、経済産業省、総務省が2005年2月に「迷惑メール追放支援プロジェクト」を立ち上げたのにつづき、3月には国内主要ISPが中心となって技術的見地から対策を協議・啓蒙するワーキンググループ「JEAG」が設立されました。しかし日々変化しつづける迷惑メールに対し有効な手段がなく、対策が追いついていないという現状があります。

◆ ユーザからのフィードバックで進化を続けるCloudmark
スパムやフィッシングはその形態・内容が多種多様で日々変化しているため、ウィルスに比べて対策が困難です。「対応の早さ」「判定の正確性」のどちらが欠けても十分な対策とはなりません。Cloudmark社のソリューションは迷惑メールが変化し続けているという前提にたって、「ユーザ・コミュニティ」「判定アルゴリズム」の両面から斬新な手法を提案します。

1) ユーザ・コミュニティ:世界最大130万人のユーザが形成する「Cloudmarkコミュニティ」
Cloudmark社のCTO、Jordan RitterはP2Pファイル交換の草分けであるNapster社の共同創設者でインターネット・コミュニティのもたらす威力を熟知した人物です。RitterはNapsterで巨大な“ファイル交換コミュニティ”を形成したわけですが、Cloudmark社が形成した“迷惑メール情報交換コミュニティ”が「Cloudmarkコミュニティ」です。Cloudmarkコミュニティ(旧SpamNet)は1998年より運用を開始しており、そのメンバー数は130万を超える(2005年4月現在)世界最大のスパム・フィッシング対策コミュニティです。ユーザからの情報は瞬時にCloudmark社のサーバに報告され、約5分後には世界中のユーザに提供されます。「Cloudmarkコミュニティ」に参加することで、ユーザは迷惑メールによる煩わしさから解放されると同時に、迷惑メール情報を提供する貢献者にもなっているのです。

2) 判定アルゴリズム:情報遺伝子工学を応用し精度向上
Cloudmark社は、「迷惑メールは変化し続けている」という前提にたって分析・予測・排除する独自のプロセスを考案しました。この技術では、Cloudmarkコミュニティから寄せられた情報をもとに、メールヘッダやHTMLの構成など、スパマーの手法そのものを検査対象としているため、発信元やSubjectなどが変更された亜種に対しても変わらぬ効果を発揮します。ISP・通信事業者を主なユーザ層とする製品「Authority」では、この技術を採用したことで月に1回のカートリッジ(スパム・フィッシングの傾向を遺伝子化した情報)更新ながら高い判定率を実現し、頻繁な情報更新によるシステム負荷を抑えることに成功しました。また、大企業を主なユーザ層とする製品「Immunity」では、この独自技術を応用することで各企業の嗜好に応じた判定が可能となり、限りなく100%に近い判定率を得ることに成功しました。

◆ 製品概要
上記の独自技術を応用してCloudmark社はISP・企業・官公庁・及び個人向けに以下の4製品を提供しています。
1. SafetyBar(クライアント型メールフィルタ)
メールクライアントにプラグインで提供されます。Outlook、Outlook Expressに対応。更に、Eudora、Becky!などにも順次対応予定です。
2. Exchange Edition(MS Exchange向けメールフィルタ)
中小企業向けゲートウェイ型メールフィルタ。メンテナンスが容易で、クライアントには特に手を入れる必要はありません。対応プラットフォームはMS Exchange 2000 Serverまたは MS Exchange Server 2003。
3. Authority(ISP向けGatewayメールフィルタ)
ISP向けゲートウェイ型メールフィルタ。流量の多いメールシステムにおける利用を想定しています。対応プラットフォームは Sendmail 8.11以上、Windows SMTP Serviceまたは Microsoft Exchange。
4. Immunity(企業向けGatewayメールフィルタ)
大規模企業向けゲートウェイ型メールフィルタ。柔軟なユーザ管理、設定ができます。対応プラットフォームはSendmail 8.11 以上、Windows SMTP Serviceまたは MS Exchange。

独自の手法とユーザ・コミュニティによって進化し続けているCloudmark社製品の判定精度は米国でも高い評価を受けています。米PC World誌の一斉調査ではCloudmark社製SafetyBarのスパムブロック率が98%以上、通常メールの誤判定率は1%以下という結果が出ています。これらの実績が認められ、Cloudmark社のSafetyBarは米国の有力IT誌「PC Magazine」の「Best of the Year」(2004年)を受賞しました。

◆ Cloudmark社の対外活動
Cloudmark社は迷惑メールへの対処を目的に設立された米国の業界団体「Messaging Anti-Abuse Working Group(MAAWG)」において主要メンバーとして積極的に活動しています。

◆ SSEの今後の取組み
SSEは今回の総代理店契約締結を機に、メール関連ビジネスを一層強化するとともに、迷惑メール対策に関する情報提供・情報共有・啓蒙活動に積極的に参加していきます。SSEはCloudmark社の4製品すべてを包括的に扱い、迷惑メール対策事業で初年度2億円、3年後に10億円の売り上げを見込みます。

◆ Cloudmark社について
設立 : 2001年
本社 : San Francisco, CA (カリフォルニア州 サンフランシスコ)
従業員 : 65名
President兼COO : Gary Iwatani

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