Nortel、2005年第2四半期業績を発表

・2005年第2四半期売上は28億6,000万米ドル、前年同期比10%増
・2005年第2四半期純利益は4,500万米ドル、1株当たりの利益は希薄化後で0.01ドル
・2005年第2四半期キャッシュバランスは30億6,000万米ドル、継続事業からのキャッシュは1億400万米ドル

トロント発 - Nortel* [NYSE/TSX: NT] は、米国会計基準に基づいて作成された2005年第2四半期業績を発表しました。数値はすべて米ドル建てです。

Nortel 副会長兼CEO Bill Owens(ビル・オーウェンス)は、「我々のキャッシュ、コスト、売上に対する戦略的目標とビジネスの推進・運営への注力の結果、堅実な成果がもたらされたことを喜ばしく思います。当社は勝つためにビジネスに取り組み、単に短期的な成長だけではなく、長期的な企業価値の増大に全力を注いでいます。引き続きエンタープライズ・ビジネスへの投資を拡大させ、製品ポートフォリオを拡充し、新規事業を立ち上げていることがその表れです。
我々が選択した市場において、テクノロジーリーダーおよびマーケットリーダーとしてのポジションを維持するために、投資戦略を積極的に推進しています」と述べています。

2005年第2四半期業績

2005年第2四半期売上は、28億6,000万米ドルでした。前年同期は25億9,000万米ドル、前期が25億4,000万米ドルです。また2005年第2四半期の純利益は4,500万米ドル、1株当たりの純利益は希薄化後で0.01米ドルでした。これに対して前年同期の純利益は1,600万米ドル、1株当たりの純利益は希薄化後で0.00米ドル、前期は4,900万米ドルの純損失、1株当たりの純損失は希薄化後で0.01米ドルでした。

2005年第2四半期の純利益には、事業再編活動に関連した9,000万米ドルの特別経費、3,900万米ドルの事業および資産売却損失が含まれています。また、過去の会計期に関連する調整も2005年第2四半期業績に含まれており、その結果、純利益が約4,000万米ドル(うち1,600万米ドルは上記の事業および資産売却損失)、希薄化前および希薄化後1株当たりの純利益が0.01ドル減少しました。

2005年第2四半期売上の内訳

Carrier Packet Networks(キャリア・パケット・ネットワーク)部門の売上は7億4,300万米ドルで、前年同期比で3%、前期比で12%増大しました。Enterprise Networks(エンタープライズ・ネットワーク)部門の売上は7億3,000万米ドルで、前年同期比で26%、前期比で33%増大しました。GSM and UMTS Networks(GSM・UMTSネットワーク)部門の売上は7億1,900万米ドルで、前年同期比で1%増、前期比で9%減となりました。
CDMA Networks(CDMAネットワーク)部門の売上は6億6,200万米ドルで、前年同期比で17%、前期比で24%増加しました。

粗利益率

2005年第2四半期の粗利益率は43%でした。これは40%から44%というNortelの予測範囲内です。

販売管理費(SG&A)

2005年第2四半期の販売管理費は5億7,900万米ドルでした。これには、業績修正および当社の財務組織への投資に関連した5,900万ドルの経費が含まれています。これに対して前年同期の販売管理費は5億4,200万米ドル、前期は5億7,400万米ドルでした。
前期の販売管理費にも、業績修正および当社の財務組織への投資に関連した6,600万ドルの経費が含まれています。

研究開発費(R&D)

2005年第2四半期の研究開発費は4億7,900万米ドルでした。これに対して前年同期は4億9,300万米ドル、前期は4億7,400万米ドルでした。

その他の収益(費用) 純額

2005年第2四半期のその他の収益は5,800万米ドルでした。これは、2,100万米ドルの投資売却益、1,700万米ドルの契約和解に関する収益、1,500万米ドルの金利収入が中心となっています。

キャッシュ

2005年第2四半期末現在のキャッシュバランスは30億6,000万米ドルで、前期末の34億3,000万米ドルから減少しました。この減少は、4億900万米ドルの投資活動によるキャッシュアウトフロー(資金の流出)が主な要因ですが、その一部は継続事業活動による1億400万米ドルのキャッシュインフロー(資金の流入)によって相殺されました。
投資活動にはPEC Solutions, Inc.の買収に伴う4億2,300万米ドルの現金支出が含まれています。また、営業活動には事業再編活動のための6,300万ドルの現金支出が含まれています。

2005年上半期業績

2005年上半期売上は53億9,000米ドルでした。これに対し前年同期は50億3,000万米ドルでした。2005年上半期は400万米ドルの純損失で、1株当たりの利益は希薄化後で0.00米ドルになります。
これに対して前年同期は純利益が7,500万米ドル、1株当たりの利益が希薄化後で0.02米ドルでした。

2005年上半期の純利益には、事業再編活動に伴う1億1,100万米ドルの特別支出と3,900万米ドルの事業および資産売却損失が含まれています。さらに2005年上半期業績には、過去の会計期に関連する調整が含まれており、その結果、純利益が約3,500万米ドル(うち600万米ドルは上記の事業および資産売却損失)、希薄化前および希薄化後1株当たり利益が0.01米ドル減少しました。

展望

Bill Owens副会長兼CEOは、Nortelの展望について次のように述べています。
「当四半期は財務業績が改善され、我々の勢いに弾みがついてきました。これは、当社が好調でビジネスも拡大傾向にあり、また業績が正しい方向に推移していることを示しています。経営陣ともども、第3、第4四半期もさらなる改善に向かうことを期待しています。2005年1年間を前年と比較すると、時節的な要因を反映して、売上は10%程度伸びる見込みです。
粗利益率は40%から44%に程度になり、売上に対する営業経費の比率は年末には約35%に落ち着くでしょう。」

最近の事業動向

ビジネスの拡大:

・ Nortel のワイヤレスビジネスは、引き続き世界的に拡大しています。高速モバイル・データ・サービスの新契約および導入が進み、Bell Mobility社、Orange France社、Telefonica Moviles Espana社、SaskTel Mobility社、Telesur社、Liberia's Cellcom社に代表される企業が、3Gモバイル音声・データ・ソリューションを導入しています。

・ サンノゼ市は、市民がより広い地域でさらに安全に公共のサービスに対してアクセスできるシステムを立ち上げました。また、「いつでも」、「どこでも」市の職員と情報交換が可能な次世代型のコミュニケーションシステムを導入しました。同ソリューションは、Nortelが予算内で迅速に提供したものです。

・ Sabre Holdings社は、インターネット上で旅行代理店を結びつけるエンタープライズ・ワイド・ソリューションとして、世界でも最大規模のSSL VPNを構築しました。同ネットワークには、世界中で1億人が使用しているNortelの安全な技術が利用されています。

・ BTは、IPベースのビジネス音声ソリューションを官民の大規模組織に提供するために、Nortel Communication Server (CS)2000キャリアクラスVoIP コール・サーバー・ソリューションを採用しました。これによりNortelとBTは、15年以上に渡る関係をさらに強化しています。BTは、Nortel Centrex IPを用いて消費者および企業コンタクトセンターをアップグレードし、英国の2,000万人に及ぶ顧客に向けた新たなサービスを提供する計画です。

・ Nortelは、OME 6500を利用した次世代SONET/SDHネットワークの導入を発表しました。同製品は、イタリアTiscali Italia社およびアルゼンチンImpsat Fiber Networks社のコンバージド・インフラストラクチャ・トリプルプレイ・アプリケーションの実現を可能にします。また、China Mobile社とスリナム共和国Telesur社のワイヤレス・インフラストラクチャ最適化に利用されます。Nortelはさらに、波長距離を大幅に拡大し、ネットワーク・プランニングやエンジニアリング・コストの削減を実現にするeROADM (enhanced Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexing)およびeDCO(electronic Dynamically Compensating Optics)により、
引き続きオプティカルの技術を強化しています。

次世代ソリューションをリード:

・ イスラエルPartner社、BBモバイル社とそれぞれHSDPA (High Speed Downlink Packet Access)ワイヤレス・ブロードバンド・ライブ・ネットワークの実証実験を行いました。いずれも国内初のケースとなります。これは、Nortelがこれまでに実施したmm02社、Orange社、Vodafone社、mobilkom austria社を含む多数のワイヤレス・オペレーターとのHSDPA試用試験および展開をさらに拡大するものです。

・ NortelはMicrosoft Office Outlook 2003用のニューマルチメディア・コミュニケーション・プラグインを発表しました。同新製品は、音声・映像・テキスト統合メッセージングを幅広い企業ユーザーに提供するとともに、新しいタイプのコンバージド・アプリケーションを可能にします。これにより多くのMicrosoft Office Outlookユーザーに新たなコミュニケーションを
提供します。

・ Nortel Wireless Mesh Network ソリューションは、医療分野や政府機関といった幅広い業界で全世界的に導入されています。テキサス州リチャードソン市、ロイヤル・オタワ病院、米航空宇宙局(NASA)、台北市病院、台北市モバイル・シティー・プロジェクトなどが同ソリューションを利用しています。

新たなビジネスパートナーシップ:

・ NortelはPEC Solutions, Inc.の買収を完了し、米国でNortel PEC Solutionsを設立しました。これに伴いNortel PEC Solutions として、NASAのケネディ宇宙センターへNortel Wireless Mesh Networkを納入しました。Nortelはさらに、マースローバーやハッブル望遠鏡などのNASAプログラムをサポートするNASA Mission Command and Telemetry Network
(NASAミッション・コマンド・アンド・テレメトリー・ネットワーク)のアップグレードも行っています。

・ Nortelは、Unisystems 社と共同で、合弁会社Uni-Nortel社を設立する株主契約を締結しました。Uni-Nortel社は、ギリシアおよびキプロスにおいて、Nortel製品およびネットワーキング・ソリューションの販売活動、マーケティング、サポート活動を行います。

当資料は、英文で発表されたニュースリリースの抄訳です。
業績発表の内容につきましては英文版ニュースリリースも併せてご確認ください。
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Nortelについて

Nortelは、人々の生活、体験を豊かにし、世界規模のビジネスに刺激を与え、全世界において最も重要な情報を守ることのできるコミュニケーションを提供する分野において、国際的なリーダーです。Nortelは、通信事業者と企業の双方に向けて、革新的なテクノロジーソリューションを提供しており、エンド・ツー・エンドのブロードバンド・サービス、VoIP、マルチメディアサービス、アプリケーション、ワイヤレスブロードバンドなどの各ソリューションによって困難な課題を解決するために尽力しています。Nortelは、世界150ヵ国以上で活動を展開しています。詳細な情報に関しては、www.nortel.com をご覧下さい。
また当社に関する最新のニュースは、www.nortel.com/news でご覧いただけます。


このプレスリリースに記載されている一部の情報は予示的なものであり、重要なリスク要因および不確定要因の影響を受けるものです。当プレスリリースで説明された結果や出来事は、実際の結果あるいは出来事と異なる場合があります。

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よびNNLが財務諸表および関連定期報告書の適時提出を怠った影響(これには、証券取引委員会(SEC)に提出した一括登録証へのNortelのアクセス不能が含まれます);公的機関への届け出内容の変更を伴う場合がある進行中のSECによる調査;2004年4月の職務不履行を理由とする前CEO、CFO、コントローラーの解任を含む、Nortel経営陣の交代がもたらす影響;実際の再編費用の予想額以上の増大を含め、2004年8月19日に発表され、2004年9月30日と2004年12月14日に更新された作業計画を含むNortelの再編活動の十分性;Nortel顧客の警戒的支出または支出削減;Nortelの顧客の合理化や事業統合、および特定の市場における損失の計上;Nortelの営業業績および業界全体、景気、市況または成長率の変動;Nortelのキャッシュフロー・負債および負債率の水準の変動;資本構成や財務柔軟性を向上させるためにNortelが行う資本市場に
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ジットリスクおよび顧客融資よる影響;一般的、およびNortelの先物売買契約の決算日の繰り上げあるいは早期決算による株式市場の変動;Nortelのサプライ契約やコントラクトマニュファクチャリング契約に関連した好ましくない展開(これには特定のオプティカルネットワークソリューションの主要部品のサプライヤとして1社だけを使った結果も含まれます);条件を満たさない場合、多大な違約金あるいは損害賠償を伴う可能性のある供給および導入に関する条項を含む、アウトソーシングおよび委託契約による影響;検知されなかった製品欠陥、ミス、失敗;将来における戦略提携の成功。

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