FMCはキャリアの新たな収益源というよりは、競争力を高めるツールである

米国調査会社ディットバーナーアソシエイツ社の調査レポートによれば、FMCの3つのカテゴリが近い将来非常にポピュラーになり、「オール・モバイル」という発想(いわゆるFMS/固定電話のユーザを携帯電話に移行させようとする戦略)と競合するものになるとのことである。

米国調査会社ディットバーナーアソシエイツ社の調査レポートによれば、FMCの3つのカテゴリが近い将来非常にポピュラーになり、「オール・モバイル」という発想(いわゆるFMS/固定電話のユーザを携帯電話に移行させようとする戦略)と競合するものになるとのことである。

3つのカテゴリーとは:
◆デュアルモード端末を利用したサービス
◆設定方式あるいはプログラミングによる自動転送サービス(Follow-me)
◆ホームゾーン価格システム

調査レポート「Fixed Mobile Convergence」は、FMCに関するビジネスと市場的な問題について包括的な情報を提供している。それによるとFMCサービスは、特にフルサービスキャリア(固定通信、移動通信の両方のサービスを提供しているキャリア)にとっては、それ程大きな利益をもたらすものではないとのことである。例えば、キャリアが宣伝しているデュアルモード端末を利用したサービス(ワンフォンサービスや番号、アドレス帖、ボイスメールボックス、請求書、問合せ先等の一本化)は顧客の利便性を高めるものではあるが、キャリアの売上増に直接繋がるものではなく、顧客にとってのコスト軽減に貢献するのみである。つまり、家庭、オフィスLANなどを経由する電話の受発信は固定電話の料金システムで請求され、移動体サービスの料金よりも安くなってしまう。

ディットバーナーアソシエイツ社の副社長、Alain Thiney氏は「FMCによってフルサービスキャリアが得ることの出来る収益は、固定やモバイルによるビデオ配信サービスに較べても見劣りのするものである。これら、固定やモバイルのブロードバンド・アクセス・ネットワークで配信されるIPベースの高付加価値サービスこそが、本当の収益源となる。なぜならば、FMCはプレミアムサービスに対してお金を払わないユーザに対して利便性を提供しているのみだからである。」

このように、FMCは収益面での効果はあまり期待できないとしても、FMCが競争力を高めて市場シェアを維持、拡大し、顧客が離れないようにして、移動体の新たなユーザをも獲得するためのツールであると、この調査レポートは評価している。の調査レポートは包括的なFMCの収益モデルをシュミレーションし、FMCによる収益的なインパクトを幾つかのビジネス事例に即して解説している。

◆ ディットバーナーアソシエイツ社の「Fixed Mobile Convergence」レポートについて
ディットバーナーアソシエイツ社による「Fixed Mobile Convergence」は200ページ以上で、50の表、80のチャート、グラフ、FMCの収益モデルを掲載している。
調査レポートは次の3つに分かれている。
「FMCのための戦略フレームワーク」
「キャリアのFMC開発動向:21ケーススタディ」
「FMC収益のビジネス事例分析」


ディットバーナーアソシエイツ (Dittberner)社について
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このプレスリリースの付帯情報

Dual-Mode Terminal FMC vs. Fixed Mobile Substitution (FMS)

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