インスタット/MDR社の報告によれば、衛星放送ペイTVの視聴者が増加し、2004年に世界のデジタル衛星放送セットトップボックス市場は拡大を続けるとのことである。北米における世帯毎のセットトップボックス数の増加、欧州における限定受信の変更、インドで始まった新サービス、デジタル式FTA(Free To Air)衛星放送受信機などによって、デジタル衛星放送セットトップボックス市場は2008年まで増加する。
「現在、世界の多くの地域で最も人気のあるデジタルTVシグナルの受信方法は、DBS(Direct Broadband Satellite)とDTH(Direct To Home)である。また、消費者がサテライトからテレビへ送られるデジタルコンテンツを視聴するためには、デジタル衛星放送セットトップボックスが必要だ」とインスタット/MDR社の上級アナリストであるMichelle Abraham氏は言う。1994年に初めてセットトップボックスが出荷されて以来、世界で数百万台が出荷されてきたし、今後も毎年同じ台数が出荷されるだろう。
「これまで放送事業を行ってきたプロバイダは、この数年間DBSの侵略を受けて新規加入者の伸びが鈍くなっているが、世界にはまだDTHペイTVサービスが提供されていない地域がある。アジア、東ヨーロッパ、アフリカ、中東の地域には、DTHセットトップボックスの新しいビジネスチャンスがある。特定のサービスプロバイダと提携していないFTAセットトップボックスセグメントの出荷台数は速いペースで成長し、2004年にペイTVセットトップボックスセグメントの出荷台数を上回るだろう」とAbraham氏は言う。
インスタット/MDR社の調査結果を以下に挙げる。
1.今後デジタル衛星放送セットトップボックス分野にもたらされる重要な技術革新は、高度なDVB-S2規格のモジュレーションとビデオ圧縮技術である。
2.全地域での価格が下がり、FTAセットトップボックスの需要が高まって、またさらに多くの世帯でセットトップボックスを購入することが可能となる。ワールドカップやオリンピックの開催時には、顧客は必ずより良いテレビ機器の購入を検討する。
3.コンポーネントの価格低下によって、引き続きデジタル衛星放送セットトップボックスの平均小売価格(ASP)が下がる可能性がある。
インスタット/MDR社の調査レポート「デジタル衛星放送セットトップボックス」は、デジタル衛星放送セットトップボックスと関連するイベント、追加される新機能、コンポーネントの価格低下によって安価なセットトップボックスが提供されるかどうかについて考察している。出荷台数、平均販売価格、収益、部品表の5年間にわたる予測が、地域別に提供されている。また、HDTVとPVRセットトップボックスの成長予測について考察し、デジタル衛星セットトップボックスサプライヤの2003年の市場シェアデータを提供している。
◆調査レポート
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