無線端末向けOS市場でMicrosoftの挑戦を受けているSymbian

現在と将来のOSの需要要因を調査し、Symbian社にMicrosoftWindowsMobileが急速に追い上げているという事実を掴んだ。

2009年まで、携帯電話向けOS市場におけるSymbian社のシェアは50%未満であり、それ以外はMicrosoft社がしっかりキープしているだろう。

現在、Symbian社はセルラー端末向けのOSの市場を独占している。しかしABIリサーチの調査レポート「無線端末ソフトウェア」 によると、この市場はまだ完全に開拓しつくされたわけではないということだ。この市場にはまだ多くのビジネスチャンスがあり、移動体向けのOSとそれらの端末で機能するアプリケーションにはまだまだ開発の余地がある。

ABIリサーチの調査レポート「無線端末ソフトウェア」は、現在と将来のOSの需要要因を調査し、Symbian社には今現在は強力なライバルはいないが、Microsoft WindowsMobileが急速に追い上げていると見ている。

「Symbian社の課題は、ターゲット層を高機能の携帯電話に絞っていることで、この市場は非常に小さい」とABIリサーチのアナリストBrian Pellegrini氏は語る。このような高価なタイプの端末を買う人はあまり多くはない。ほとんどの人は非常に進んだ機能のものではなく、より単純な機能の、カラースクリーンやカメラ機能付きのエンハンスド携帯電話を買うだろう。

「Microsoft社はこの点に注目しており、移動体向けOSの分野における優位はそれ以外の分野に比べれば小さなものに過ぎないと考えている。Microsoft社にとって金額は問題ではなく、Windows Mobileを無料で提供して、製品を使ってもらうことが大事なのである」とPellegrini氏は語る。

しかしMicrosoft社に課題がないわけではない。Windowsのソフトウェアはクローズドソースなので、小規模の独立系開発者にとってはアプリケーション作成に困難が伴うかもしれない。自社設計のデバイスにアプリケーションをカスタマイズしてきたハンドセットベンダは、相互運用性の問題や市場を侵食されるという脅威を感じるかもしれない。しかし、巨額の資本と膨大なリソースによって、Redmondの巨人(Microsoft
社)はアプリケーション開発をも自らの手で行ってしまえるのかもしれない。

◆調査レポート
無線端末ソフトウェア
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