拡大するサービスプロバイダの機器投資

サービスプロバイダのWANを中心とした機器投資が様々な分野で拡大することを予測した上、WAN機器売上げの増大について、市場予測を5年間提供する。

インスタット/MDR社は、世界のサービスプロバイダの機器投資予算総額(2003年度)は1960億ドルで、2002年度より約4%減であると報告している。しかし、投資支出が今年2%増えたことや業界の景気が回復したことから、サービスプロバイダの機器投資は今後拡大すると断言する。
インスタット/MDR社のシニアアナリストHenry Goldberg氏は、機器投資予算額は、投資バブルが崩壊した2000年ピーク時以降、減少傾向にあったと述べる。世界全体の機器投資予算額は収益(2000年)の約31%で、2003年には約20%に下落した。さらに氏は、「サービスプロバイダは収益が横ばいだった為、機器投資を抑制していた」と説明する。
しかし2003年、サービスプロバイダは音声通信の回線交換、モバイルワイヤレスインフラ、マルチサービススイッチや光伝送設備などWAN機器の投資を抑え、代わりにパケットテレフォニー装置やパケットテレフォニーゲートウェイとソフトスイッチを大量購入した。さらに、急増するブロードバンド(DSL)加入者の為、DSLAMの購入も大幅に増やしている。

その他のインスタット/MDR社の調査結果は以下の通りである。

・世界最大のコンポーネンツ、WANの売上げはモバイルワイヤレスインフラによるもので、世界のネットワーク機器投資予算総額の29%だった。

・音声通信の回線交換は、市場シェアは減っても固定電話ネットワーグハードウェアの最大の投資対象である。

・データスイッチ/ルーター/ゲートウェイは、2003年サービスプロバイダのWAN機器売上げの約7%を占めており、データとパケットボイスのトラフィック及びそのサービス増に伴い拡大し続けている。 サービスプロバイダは将来、新規サービスの導入は勿論だが、資金やコスト削減につながる機器投資に依存するに違いない。インスタット/MDR社は2004年、以下の領域での大幅売上げ増を予測する。

 oIPネットワークの統合音声向けパケットテレフォニー装置
 oマルチサービスを提供するエッジルータ
 o集中型マルチプロトコル・ラベルスイッチング(MPLS)コアネットワ ークス
 oイサネットサービスを提供する、次世代型SONET/SDH向けMSPP装置及 び、高帯域通信アプリケーションを求めるブロードバンドユーザー向 けのDSLAM装置

インスタット/MDR社の調査レポート「2004年 サービスプロバイダの現状:WAN機器市場」は、サービスプロバイダのWANを中心とした機器投資が様々な分野で拡大することを予測する。また幅広い地域で見られる、サービスプロバイダのWAN機器売上げ増大について、市場予測を5年間提供する。その上、モバイルワイヤレスインフラ、音声通信の回線交換、パケットテレフォニー機器、マルチサービススイッチ、エッジ・コアルータ、IPサービススイッチ、光伝送機器(MSPPsを含む)、DSLAM、電気通信会社向けサーバについても同様に詳述した。さらに様々な分野における主要ベンダの市場シェアも分析し、2004年収益増大する領域を特定した。


◆調査レポート
2004年 サービスプロバイダの現状:WAN機器市場
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◆インスタット/MDR社について
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