ユーザーは固定電話との決別へはまだ消極的

インスタット/MDR社によると、無線サービスの契約者数は増加しているが、使い勝手や重要なサービスについては、固定電話と同じレベルで提供されているわけではなく、無線サービスの契約者の中で固定電話の解約に積極的な人は少ないという。

インスタット/MDR社が行なったユーザー調査の結果、無線電話を利用するユーザーが、市内電話と遠距離電話をする際の固定電話の利用が大幅に減っていることが明らかになったが、多くのユーザーは固定電話と決別する考えはないことが分かった。

完全にモバイルに移行するという決定に至るまでは無数の要因があるとインスタット/MDR社では考えている。もし同一料金で有線と無線の両方を利用できるサービスが提供されれば、特に25歳以下のユーザーの場合には、そのオプションを選択する可能性は高いとインスタット/MDR社は見ている。
「無線サービスの契約者数は増加しているが、使い勝手や重要なサービスについては、固定電話と同じレベルで提供されているわけではない。更に無線サービスの契約者の中でも、固定電話の解約に積極的な人は少ない」と、インスタット/MDR社上級アナリストAmy Craven氏は述べている。

Craven氏によると、ユーザーは依然として、従来の固定電話の性能と信頼性を高く評価しているという。しかし従来の固定電話会社はそのような評価を過信してはいけない。ユーザーが実際に料金で選ぶ際には、似通ったサービスのうちの安い方を選択し、それが無線であるという場合もあるからだ。

インスタット/MDR社はまた、次のような調査結果を明らかにしている。
- 回答者の年齢による違いは明らかである。回答者が若いほど無線化を好む傾向がある。しかし、現在固定電話に加入していないユーザーは、今後の生活で優先順位が変われば、固定電話サービスにまた加入する可能性もある。
- 単に価格が安いというだけでなく、持ち運びやすさにおいても電話を無線化することが良いということを知ってもらい、固定電話サービスの解約を検討してもらうためには、便利さをアピールすることが一番重要だ。
- 固定電話も無線電話も、市内通話よりは長距離通話によく利用されるが、長距離電話の比率は無線電話の方が高い。
- 市内電話、長距離電話および無線電話サービス加入者へのアンケートの結果、Verizon/Verizon Wirelessは、長年上位3位に選ばれた唯一のプロバイダだった。Verizonは、利用頻度では市内電話と無線電話部門で1位、長距離電話部門では3位だった。

インスタット/MDR社の調査レポート「携帯電話などに侵食される家庭向け固定電話」では、固定電話から無線電話への乗り換えの可能性を調査している。米国でのユーザー調査がベースであり、調査結果は回答者の地域別、収入別、年齢別に細分化されている。


◆調査レポート
携帯電話などに侵食される家庭向け固定電話
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◆インスタット/MDR社について
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