中国の合法なデジタル音楽市場の成長は、現在不法な音楽著作権侵害によって妨げられているが、2008年までに、合法にダウンロードされるオンライン音楽による中国の年間収益は2億2200万USドルにのぼり、重要な市場になるだろうと米国の調査会社インスタット社は報告する。2005年には、サードパーティのオンラインミュージックストアや非正規のサービス、グレーゾーンのものもあるが、これらのサービスを合法化しようとする有望な動きがあった。
「2007年末は中国の正規のデジタル音楽市場への転換点になるだろう。その時までに、いくつかのメガオンライン音楽ストアがオープンし、個人ユーザ向けの携帯音楽端末が1億台を超え、音楽著作権の大規模な取締りが数年の間に効を奏し、第3世代(3G)モバイル通信システムが登場し、ユーザにも正規のデジタル音楽を利用するような教育が進むだろう」とインスタット社のアナリストAnty Zheng氏は語る。
インスタット社の調査レポートは以下についても述べている。
- 国際レコード産業連盟(IFPI)に加盟する音楽レーベルは、中国で著作権訴訟を起こし、勝訴している
- 他国で販売したり価格戦略をたてることのできる世界的なコングロマリットであっても、中国のASPはとても低くロイヤリティにも欠けるため、まったく異なるビジネスモデルが必要である
インスタット社の調査レポート「中国のデジタル音楽市場 - Digital Music in China」は、中国の合法なデジタル音楽市場をカバーしている。2008年までの、ポータブルオーディオプレイヤのサービス収益と出荷数の予測、平均小売価格(ASP)を記載し、サービス毎の市場シェア、ポータブルプレイヤ、主要トレンドの分析を行っている。
◆調査レポート
中国のデジタル音楽市場
Digital Music in China
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