アルカテル・アレニア・スペース社、北米で大型契約を受注

SESグループのシエル・サテライト社に通信衛星「Ciel-2」を提供

 (3月17日、パリ発) アルカテル・アレニア・スペース社(本社:フランス、代表取締役社長兼CEO:パスカル・スーリス)は3月17日、SESグループの企業、カナダのシエル・サテライト社(Ciel Satellite)に対し、高出力のCiel-2通信衛星を供給することを発表しました。

 この新しい衛星は、2008年後半に打ち上げが予定されており、アルカテル・アレニア・スペース社がこれまで製造したスペースバスクラスの衛星の中でも最大のものとなります。

 Ciel-2は、アルカテル・アレニア・スペース社の「Spacebus 4000 C4」プラットフォームをベースとしており、周波数の再利用を最高9回まで実現可能なリージョナルビームとスポットビームから構成される32本のKuバンド周波数チャンネルを搭載します。運用開始時のペイロード出力は10.8kWで、西経129度に配置されます。Ciel-2は、2008年後半から北米の顧客に対し通信サービスを提供開始する予定で、16年の寿命を有します。

 シエル・サテライト社の最高経営責任者(CEO)、ケビン・スミス(Kevin Smyth)氏は次のように述べています。
 「世界クラスの衛星メーカーであるアルカテル・アレニア・スペース社と契約を結ぶことは、シエル社にとって初となる長期運用の衛星を製造するにあたり最良の選択です。技術および投資パートナーであるSESアメリコム社(SES AMERICOM)と連携することにより、当社初の専用衛星であるCiel-2は、高い性能と信頼性を兼ね備えたものになるでしょう。」

 アルカテル・アレニア・スペース社の社長兼CEO(最高経営責任者)、パスカル・スーリス(Pascale Sourisse)女史は次のように述べています。
 「本契約は、当社とSESグループ企業との親密な関係をさらに深めるものです。今回の受注獲得競争は激しく厳しかったので、カナダのシエル・サテライト社のために衛星を製造する機会を得ることができて嬉しいです。」

 Ciel-2は、SESグループが発注した5基目のスペースバス衛星になります。現在、AMC-5、AMC-9、AMC-12、AMC-23の4基がSESアメリコム社によって運用されています。


<アルカテル・アレニア・スペース社について>
 アルカテル・アレニア・スペース社(Alcatel Alenia Space)は、アルカテルとフィンメカニカ社(Finmeccanica)により2005年7月に設立された合弁会社で、軌道インフラストラクチャの分野で先端をいく衛星システムの欧州トップ企業です。アルカテル・スペース社(Alcatel Space)とアレニア・スパツィオ社(Alenia Spazio)の膨大な実績とノウハウを統合し、欧州の宇宙技術分野をけん引しています。航法・通信システム、気象・環境監視、宇宙防衛・観測・科学など、全人類の未来に影響を与える宇宙開発の世界基準を示します。アルカテルが株式の67%、フィンメカニカ社が33%をそれぞれ保有しています。

<アルカテルについて>
 アルカテル(ALCATEL)は、フランスを本拠とする世界屈指の電気通信システム・機器メーカーで、通信事業者やサービスプロバイダ、一般企業に対し、音声、データ、ビデオ・アプリケーションなどへの通信ソリューションを世界規模で提供しています。固定および移動体通信向けブロードバンドネットワーク、アプリケーション、サービスの分野において主導的な地位を占め、ユーザー視点の“ブロードバンドワールド”の創造に寄与しています。
 世界130ヶ国以上でビジネスを展開し、連結総売上高は131億3,500万ユーロ(約1兆8,500億円)(2005年度)。URL:リンク

<シエル・サテライト社について>
 シエル・サテライト社(Ciel Satellite LP)は、カナダの民間の衛星施設運営者です。シエル社は2004年に設立され、同年後半に最初のライセンスを獲得し、2005年8月より西経129度からBSS周波数で商用事業を開始しました。シエル社のパートナーおよび株主は次のとおり。
・BPCテレコミュニケーションズ社(BPC Telecommunications Corporation)
 (資産360億米ドル以上を持つカナダ最大の年金基金であるOMERS(オンタ
  リオ州被雇用者退職機構)によって設立された企業)
・スミス・サテライト・ホールディングス社(Smyth Satellite Holdings Ltd.)
 (ケビン・スミス氏とジェリー・ウォール(Gerry Wall)博士が設立した
  カナダのオタワに拠点を置く衛星および通信会社)
・620582 NB Ltd.
 (スター・チョイス・コミュニケーションズ社(Star Choice
  Communications Inc.)の創立者であり元会長のブライアン・ニール
  (Brian Neill)氏が率いる投資会社)
・SESグローバル社(SES GLOBAL S.A.、ユーロネクスト・パリ、およびルク
 センブルク証券取引所:SESG)
 (ヨーロッパのSESアストラ社(SES ASTRA)、米国のSESアメリコム社を
  所有しており、アジアではアジアサット社(AsiaSAT)、カナダではシ
  エル社、ヨーロッパではNSAB社、南米ではスター・ワン社(Star One)
  に、それぞれ戦略的投資を行い、株を保有している企業)

<日本アルカテル株式会社>
 日本では1987年より事業を展開、アルカテルの各事業部門の統合的なサービスを提供しています。
所在地:〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティー A棟27F/
代表取締役社長:西山直人/創業:1961年12月、設立:1987年5月/
資本金:4億6,400万円/従業員数:80名/URL:リンク


  ……………………………………………………………………………………
            本件に関するお問い合わせ先:
             日本アルカテル株式会社
         TEL:03-5715-6300 FAX: 03-5715-6333
            E-mail:info@alcatel.co.jp
  ……………………………………………………………………………………

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]