「情報通信ネットワークの動向分析とコミュニケーション機器市場の展望 2006年度版」調査結果を発表

~2005年度売上高の総計は約13兆7,311億円!国内外キャリアの動向・戦略を分析し、2010年度までの通信市場を予測~

インターネットビジネスの総合シンクタンクであるサイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社(代表取締役 土屋 継 東京都港区)は、「情報通信ネットワークの動向分析とコミュニケーション機器市場の展望 2006年度版」の調査結果を発表しました。

報道関係者各位

平成18年9月19日
サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社
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サイボウズ・メディアアンドテクノロジー、
「情報通信ネットワークの動向分析と
     コミュニケーション機器市場の展望 2006年度版」調査結果を発表
~2005年度売上高の総計は約13兆7,311億円!
国内外キャリアの動向・戦略を分析し、2010年度までの通信市場を予測~
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■■ 要約 ■■

インターネットビジネスの総合シンクタンクであるサイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社(代表取締役 土屋 継 東京都港区)は、「情報通信ネットワークの動向分析とコミュニケーション機器市場の展望 2006年度版」の調査結果を発表しました。

調査結果によると、通信サービス、つまり各キャリアの2005年度売上高の総計は約13兆7,311億円となり、前年比2.4%の減少となっている。電話サービスと専用サービス、携帯電話サービスなどがマイナスとなり、データ伝送やインターネット接続サービスが伸びている。また、その約23%の3兆1,441億円が設備投資に当てられた。通信キャリアの設備投資全体で上記売上高総計の中心となるネットワーク機器は、設備投資額の約48%の1兆5,117億円である。

なお、調査結果の全容は、「情報通信ネットワークの動向分析とコミュニケーション機器市場の展望 2006年度版」にまとめている。
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■■ 調査結果総括 ■■

◆2005年度売上高の総計は約13兆7,311億円
 移動体通信基地局とブロードバンド関連機器が通信キャリア設備投資の中心

通信市場を通信サービス、通信キャリアの設備投資全体、設備投資の一部であるネットワーク機器およびユーザーが導入するコミュニケーション機器という観点から分析してみる。

通信サービス、つまり各キャリアの2005年度売上高の総計は約13兆7,311億円となり、前年比2.4%の減少となった。電話サービスと専用サービス、携帯電話サービスなどがマイナスとなり、データ伝送やインターネット接続サービスが伸びている。また、その約23%の3兆1,441億円が設備投資に当てられた。

通信キャリアの設備投資全体で上記売上高総計の中心となるネットワーク機器は、設備投資額の約48%の1兆5,117億円である。ただし、ネットワーク機器の中の移動体通信基地局とブロードバンド関連機器は、機器以外の工事費や建物を含む投資総額で計上してあるため、他の機器よりも市場規模の割合が高くなっている。それを考慮しても、現在は移動体通信基地局とブロードバンド関連機器(光化関連を含む)が通信キャリアにおける設備投資の中心であることは間違いない。

◆通信サービス市場は、2004年をピークに低下する傾向で推移

通信サービス市場は、2004年をピークに低下する傾向で推移すると予想される。特に、全体の60%を占める携帯電話サービスでは市場成熟期を迎え、ARPUが低下傾向にあり、事業環境の変化はあるが、携帯電話サービスの市場規模も2004年度をピークに低下、あるいはほぼ横這いで推移すると予想される。

一方、固定通信サービスに限れば、通信キャリアの収益を支えてきた加入電話サービスの収入が減少傾向を続ける中で、データ伝送、インターネット接続サービスが電話収入の落ち込みをカバーできるところまでに達していないため、今後も減少傾向が予想される。

2005年度の設備投資は、有線系キャリアのブロードバンド投資や携帯キャリアの3G投資によって大幅に増加したが、その後は減少に転じると予想される。

表1.通信サービス市場と設備投資予測 (単位:億円)

年度 / 通信サービス / キャリアの設備投資
2004 / 140,715 / 30,652
2005 / 137,311 / 31,441
2006(予) / 138,319 / 29,320
2007(予) / 136,487 / 25,320
2008(予) / 134,344 / 24,620
2009(予) / 133,545 / 24,320
2010(予) / 133,842 / 24,320
 *東京経営調査推定

表2.ネットワーク機器及びコミュニケーション機器の市場推移及び予測
 (単位:億円)

年度 / ネットワーク機器 / コミュニケーション機器
2004 / 16,507 / 21,476
2005 / 15,117 / 21,525
2006(予) / 15,641 / 20,390
2007(予) / 15,047 / 20,447
2008(予) / 15,364 / 21,205
2009(予) / 16,113 / 21,522
2010(予) / 16,875 / 22,325
 *東京経営調査推定


◆IP電話サービスは、2004年度に本格的な市場へと成長し、IP網への統合化
 への動きが加速

有線から無線、キャリアからユーザーまですべてネットワークにおいて、IPシフト化が顕著である。通信事業者は電話を中心にした回線交換のネットワークからIP統合網の構築に向けて大きく舵を切っている。多くの通信サービスがIPネットワークに移行されつつあり、電話網からIPネットワークへのシフトが今後はさらに増えることが予想される。しかし既存サービスの投資を終えたキャリアがその資産を捨てて、IP投資に走るのは得策ではない。すでに投資した既存のネットワークから最大限のコスト回収をしなければならない。NTTはすでに電話網への新規投資を凍結し、電話サービスをIP網に統合する方針だが、しばらくは既電話網との融合化も進めていくものと思われていた。しかし、2002年4月から始まったばかりのIP電話サービスが個人向け、企業向けを始め環境が整備されるとともに、2004年度に本格的な市場へと成長し、2005年以降はIP網への統合化への動きがもっと早く加速されると思われる。

IPネットワーク化の効果は、通信コストが下げられることと、音声、画像、データがすべてひとつのサービスを受けることができることだが、イントラネット、インターネット接続など、電話、放送を含めあらゆるサービスは、IP通信サービスのオプションや機能といった位置付けの中、メディアと放送の融合など多様な展開が進むと思われる。

◆I-VPNや広域イーサネット等の急速な市場の伸びにより、ルータ、スイッチ
 及びブロードバンド機器等の市場の伸びが期待

全体的にはIP対応のネットワーク機器の低価格化によりコミュニケーション機器市場の横バイ傾向が見られる。IPへの統合化の中、"光"化も促進される方向にあるが、それらはネットワーク機器市場にも大きな影響を与えるものと思われる。IPネットワークの構成機器は、光ケーブルによる伝送路、WDM、超高速ルータなどの伝送機器で、既存の交換機や伝送装置をベースとしたネットワークより非常に低コストで構築が可能となる。

また、NTTのダークファイバが開放された影響で、メトロネットワークが急拡大している。ここでも、従来のSDHやSONETのような高価な伝送装置ではなく、桁違いに廉価なルータやLANスイッチ製品が使われており、またIP-VPNや広域イーサネット等の急速な市場の伸びによりルータ、スイッチ及びブロードバンド機器等の市場の伸びが期待される。

◆海外メーカから携帯電話機の調達により、日本の携帯電話市場は、本格的な
 国際競争の場となり、撤退や事業統合など、再編へ

一方、コミュニケーション機器市場は、無線通信機器、特に市場全体の60%以上と圧倒的なシェアを占めている携帯電話市場によって左右される。2003年度は新規加入者数の頭打景気悪化による端末購入サイクルが長くなったというマイナス需要があるものの、3G、高機能カメラ付携帯へのシフトが進み、携帯電話市場は対前年比+25%アップしている。2004年度は3G端末で期待されたが、買い替えサイクルは鈍化し、価格下落も含め、金額ベースでマイナス成長となり、携帯電話の国内出荷台数も前年比11.5%減少した。2005年は、NTTドコモ、ボーダフォンに続きKDDI(au)も海外メーカから携帯電話機の調達を始め、日本の携帯電話市場は本格的な国際競争の場となり、淘汰の波にさらされ、撤退や事業統合など、再編が現実味を帯びてきている。

コミュニケーション機器の中にはIP-PBX、VoIPゲートウェイ、TV会議システム、ユーザー向けルータ&スイッチ、メディアコンバータ、無線LANシステムの今後の市場の伸びに期待されるものもある。


■■ 商品概要 ■■

通信市場は、規制緩和とグローバル化、さらに技術革新、あるいは業界の再編成、新規参入などにより通信事業者の取り巻く環境は激変しています。また、国際、国内、移動体等の業務区分の廃止、さらには第一種、第二種区分もなくなり、新規キャリアの参入が容易になっています。

近年の技術革新は、IP化、ブロードバンド化、モバイル化といったキーワードで表現されていますが、特にブロードバンドネットワークの低廉かつ高速性は世界最高水準のインフラとなってきており、「2010年度までにブロードバンドを全国に普及する」という政府方針のもと、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」やりとりができるユビキタス社会の実現に向けた動きが顕著となっています。

通信事業者は電話を中心にした回線交換のネットワークからIP(インターネット・プロトコル)中心のネットワーク構築に向けて大きく動いていて、あらゆる通信網がIPに統合・融合される方向にあります。2003年以降、大規模なIP電話網の構築事例の増加や音声・データのIP統合もその現れです。同時に膨張する通信トラフィックに対応するため、従来のバックボーンの光化から、メトロネットワーク、さらにはアクセス網にまで光化が進んでいます。また、移動体通信でも、3Gサービスが主流となっています。

本調査研究資料は、通信サービス市場・ネットワーク機器市場・端末機器市場などの各市場を総合的に把握し、それにキャリアの動向や戦略の分析を加えることによって、各々の市場の方向性をより鮮明にしております。

本調査レポートは次のような特徴を持っています。

●情報通信ネットワークサービス市場、ネットワーク機器市場、コミュニケー
 ション(端末)機器市場をキャリア各社の戦略を含めて総合的に分析
●2010年度までの情報通信ネットワークサービス市場、ネットワーク機器市場、
 コミュニケーション(端末)機器の市場予測
●国内(海外からの参入も含む)の主要キャリアの動向・戦略を分析
●情報通信ネットワークサービス市場、ネットワーク機器市場、コミュニケー
 ション(端末)機器市場のキャリアシェア、メーカーシェアを調査
●主要メーカーのプロダクト・コンセプト/販売戦略を調査


■■ 資料概要 ■■

商 品 名:情報通信ネットワークの動向分析とコミュニケーション機器市場の
     展望 2006年度版
発 刊 日:2006年9月11日
判  型:A4版 921頁・書籍
発  行:サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社
販  売:サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社
頒  価:126,000円(税抜120,000円+消費税6,000円)別途送料500円

詳細URL: リンク

【お申し込み方法】
TEL・FAX・e-mailのいずれかにて住所・お名前・e-mail・電話番号・会社名を
明記の上お申し込みください。
また、上記URLよりお申し込みページへリンクしておりますので、そちらのフ
ォームでのお申し込みも可能となっております。


■■ サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社 ■■

・設 立 :1995年10月
・資 本 金:151,450,000円
・代 表 者:代表取締役 土屋 継
・U R L: リンク
・連 絡 先:〒107-0052
      東京都港区赤坂1-5-11 新虎ノ門ビル9F
      TEL:03-3560-1368 / FAX:03-3560-1330
      info@ns-research.jp


■■ この件に関するお問い合わせ ■■
※2006年9月4日(月)商号の変更及び住所移転いたしました。
〒107-0052
東京都港区赤坂1-5-11 新虎ノ門ビル9F
サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社
TEL: 03-3560-1368 / FAX: 03-3560-1330
担当:安田
info@shop.ns-research.jp

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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