次世代のWi-Fiは間もなく市場に出回るが、購入者は注意が必要

米国の調査会社ABIリサーチは、Wi-Fi規格802.11nによって、家庭内のマルチメディア配信や超高速データ接続などの次世代ネットワークアプリケーションが実現可能となるだろうと報告している。

ニューヨーク州オイスターベイ、2006年5月3日
Wi-Fi規格802.11nによって、家庭内のマルチメディア配信や超高速データ接続などの次世代ネットワークアプリケーションが実現可能となるだろう。2006年3月に11n規格のドラフト版が承認され、チップセットベンダと機器メーカーは新たな市場成長に向け、さらに力を入れた取り組みを行っている。しかし米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「次世代のWi-Fi: 802.11n - チップセット、技術、市場の促進要因」によれば、この市場の前途は多難であり、初期導入者は2007年に規格が最終的に承認されるまでは、「let the buyers beware(用心して買物をせよ、買手の責任を喚起することわざ)」という警告に気を配らなければならない。

「11n規格のドラフト版承認は、802.11向けチップセットベンダにとってスタートの合図となった。Broadcom、Atheros、Intel、Marvell、Texas Instruments、Conexantなどの802.11規格向けチップセットのトップ企業は、既存プレイヤーのAirgo Networksと競ってチップセット市場にソリューションを提供していると」と、ABIリサーチの無線向け半導体の主席アナリストAlan Varghese氏は言う。現世代の802.11g ICの世界の出荷数は増加して2006年に1億5000万台に達した。しかし、平均150 Mbps、最高600 Mbpsのデータ速度によって、多種多様な家電とネットワークアプリケーションが使用可能になるため、メーカーは802.11n市場がはるかに大規模なものになると期待している。

規格のドラフト版は合意を得たが、依然として解釈や実装の点で多くの選択肢が残されている。
2006年、11nのドラフト版チップセットとデバイスは市場に投入されるのだろうか? Varghese氏によれば答えは「イエス」だ。「だがチップセットとデバイスの種類が多岐にわたるため、ベンダ間の相互運用性は当分の間よくないだろう。そのため、消費者やビジネスユーザーは、少なくとも2007年に予定されている最終承認までは購入に慎重になるべきである」とVarghese氏は言う。

ビデオやマルチメディア配信などの高性能なセグメントに注力するチップセットベンダもあるだろうし、データネットワークのようなセグメント向けに機能が「まあまあの」ソリューションをより安い統一小売価格で提供するベンダも出てくるだろう。

ABIリサーチの調査レポート「次世代のWi-Fi: 802.11n - チップセット、技術、市場の促進要因」は上記の事柄を詳細に記載しており、ベンダソリューション、技術の開発計画、消費者および企業向けエンド市場における次世代802.11の需要を考察している。この調査レポートは、ABIリサーチの年間サービス「Wi-Fi年間リサーチサービス」の一環として提供されている。この年間サービスには、調査レポート、「forecast database」、市場の最新情報をブリーフィングする「Insights」、アナリストへの質問時間が含まれる。


◆調査レポート
次世代のWi-Fi: 802.11n - チップセット、技術、市場の促進要因
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