Web 2.0の提唱者、ティム・オライリーが10年ぶりに来日しました。新しい時代のウェブを表す言葉として一気に浸透し、一方でバズワード的に使われる向きもあった「Web 2.0」というキーワードが、改めて本人の口から語られることで息を吹き返したようにも思えます。オライリー氏は日本での講演の中でWeb 2.0を、「その形態はもちろん、ビジネスモデルも、どれだけ多くの人を巻き込んでいるかという点でも、まだ発展途上にある」と述べていますが、パネリストの皆さんはWeb 2.0というキーワードについてどのように考えているのでしょうか。またWeb 2.0が発展した姿とはどのようなものなのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。
ひとまずは、以下の二点を指し示した概念(宣言)だと理解しています。
・Webがプラットフォーム化したこと
・人間がシステムリソースとして位置づけられたこと
前者は技術の確立を、後者は技術のポイントがインターフェース(UI)にあることを示しており、その意味では必ずしも高度なテクノロジーを必要としないところがWeb2.0の特徴だったと思います。
おそらくそんなテクノロジーの軽さが「Web2.0は単なるマーケティング用語に過ぎない」などという揶揄の源泉となったのだと思いますが、軽さゆえにサービス開発が進んだのも事実なので、別にそれが悪いことだとは思いません。ただ同時に、エンタープライズシステムのように「容易には超えられない壁」があることも、はっきりしたかと思います。
気になるのは、上記の二点の裏返しで、
・Webがこのままプラットフォームの座を占め続けられるのか?
・リソース化した人間はちょっとWeb2.0に疲れていないか?
ということです。前者はその詳細はまだ分かりませんが、少なくとも映像系の足音は着実に聞こえています。また後者は、twitterやtumblrのような「よりユーザの負荷が軽いサービス」の台頭などからも、人間の天の邪鬼っぷりが露呈しつつある気配を感じます。
そんなわけで、しばらくは揺り戻しや再加速を繰り返しつつ、また数年後くらいに新しいパラダイムが(その時に普及しているインフラに呼応した形で)登場するのではないでしょうか。そしてそれまでは、使えるものは使う姿勢でいいと思っています。
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