グーグルとドコモ提携、モバイル業界の行方は

2008年1月28日 11時20分

 2006年のKDDIに引き続き、ついにドコモもGoogleと業務提携を結びました。Googleマップサービスをドコモのiモード端末に標準搭載するほか、検索サービスや検索連動型広告などでも協業することが発表されています。すでにYouTubeはドコモの携帯電話端末から閲覧できるようになっており、今後はPicasa、Gmail、Googleカレンダーもドコモのiモード端末で利用しやすくなるそうです。今回の提携における両社の狙いはどこにあるのでしょうか。また日本で最大シェアを誇るキャリアがGoogleと手を組むことで、モバイル業界にはどのような影響が出るのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • 後藤 康成
    後藤 康成さん (フィードパス株式会社 取締役 CTO)
    日本の携帯電話業界(キャリア、端末メーカー、コンテンツプロバイダー)のパワーシフトが始まった。10年以上続いてきたキャリア主導型の構図が崩れ去ろうとしている。欧米ではキャリア、端末、コンテンツのパワーバランスが保たれており、特にヨーロッパではキャリアよりむしろ端末メーカーが強い。

    1998年KDDIがドコモとは違う通信方式、第2.5世代技術を採用し日本市場に導入したCDMA Oneだが、テクノロジーを前面にアピールしたものの、エンドユーザーにはそのメリットが届きにくく大きな普及を見せなかった。ドコモの第3世代技術のブランドFOMAも然りである。

    Apple/iPhoneの登場で端末メーカーのパワー、Google/YouTubeの登場でコンテンツプロバイダーのパワーに、携帯電話業界の新たな構図が見え隠れしている。

    3G(これからは3.5G)携帯のテクノロジー上でどのようなコンテンツを提供しユーザーに楽しんでもらえるか、モバイルの世界では3分で楽しめる分かりやすいコンテンツが必須である。YouTubeはまさに3分で楽しめる携帯電話向けのコンテンツだ。
    2008-01-28 06:25:57

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