iPhone以外に…、2007年の発明品は何ですか？

モバイル・ストリート・カフェと名付けられたワゴンはシボレーを改造したガラス張りの選挙カー。
この新発明された選挙カーが不世出の天才建築家、黒川紀章氏の最後の作品となりました。
黒川氏は従来の選挙カーの美的センスの欠如を指摘。
「（候補者の）名前とかは一切、書きません。さわやかでおしゃれなイメージを出したい」と宣言し、新たな選挙活動のスタイルを、この発明とともに提唱していました。しかし都知事選の選挙管理委員会の許可が降りなかったために、選挙活動には使うことは出来ませんでした。

２０カ国以上に設計を手がけた建築物を遺しただけでなく数多くの都市構想を発表してきた黒川氏はフランス建築アカデミーゴールドメダルや米国リチャード・ノイトラ賞等、世界の権威ある賞を数多く受けてきた日本建築界の金字塔でした。
突然の逝去で、日本を代表する発明家のドクター・中松氏との「天才党」旗揚げ構想が実現しなかったことも惜しまれます。
改めて故人のご冥福を祈りたいと思います。