技術的には細かい仕様等を理解できないのでコメントできませんが、概念としては過去のパソコン通信からインターネットへの変化や、携帯電話のimode等のキャリア独自のプラットフォームからオープンな携帯インターネットなどへの変化をイメージすると分かりやすいのではないかと思います。
現状のSNSというのは中で動くアプリケーションは基本的に、mixiのようにそのSNSのサービス事業者自体が開発するのが基本的な考え方でした。
最近は、facebookがAPIを公開してfacebook上で動くアプリケーションを誰でも開発できるようにして人気を集め、APIの公開の流れが生まれてきましたが、これもあくまで自分のサービスだけで動くアプリを開発してもらおうというコンセプトでした。
それがOpenSocialの登場によって、各プラットフォームで動くアプリケーションという意味では、開放に向けて確実に流れが生まれたのを感じます。
これまでも小さい規模でそういう動きはありましたが、Googleが音頭を取ってfacebook以外のほとんどのSNSが賛同の意志を示していることで、OpenSocial自体の正否は別としてもこのオープン化の流れ自体は止まらないでしょう。
ただ、そうはいっても、どこでも同じアプリケーションを使えると言うことは、アプリの機能で差別化が難しくなると言うことにもなりますから、facebookやmixiのような既に多数のユーザーが存在し、ネットの入り口として機能し始めているサイトがこれまで通り強いということでもあると思います。
(facebookがしばらく様子見してもいずれ参加する可能性が高いと考えられるので)
携帯電話がオープンなインターネットに接続できるようになっても、まだまだimodeやEzwebが携帯インターネットの中心を担っているように、今回のOpenSocialの登場が今すぐSNS事業者間におけるパワーシフトのきっかけになるかというのは、別問題でしょう。
まぁ、少なくとも、携帯向けアプリをドコモ向けau向けソフトバンク向けと作り替える必要があるのと同様だったSNSアプリの世界がOpenSocialによって開放されることで、SNSインフラ上で動作するアプリ開発者にとっては面白いチャンスだと思いますし、それらのSNSやアプリの選択がより自由になると思われる利用者にとっても良いニュースなのではないかと思います。
2007-11-07 16:38:27