ECナビ、携帯電話事業に新規参入--「ECナビケータイ」利用でポイントを付与

坂本純子(編集部)2009年07月02日 16時13分

 ECナビは7月2日、携帯事業に新規参入し、「ECナビケータイ」の販売とサービスを8月3日より開始すると発表した。

 同社が持つ約250万人の会員に向けたサービスで、ECナビケータイを利用することで「ECナビポイント」をより貯めやすくなるのが特徴だ。ECナビケータイに契約すると契約時に最大5万ポイント(5000円相当)をプレゼントするほか、携帯電話の月額利用料金に応じて利用額の3%〜10%をECナビポイントとして貯められる。

 同社では、従来よりアンケート回答などによってECナビポイントが得られるサービスを展開している。ポイントの交換先は航空マイレージ、電子マネーEdy、Amazonギフト券など多岐にわたる。他のキャリアに比べてポイントの利用幅が広いこと、ポイントの貯めやすさを強みとしている。

  • ECナビポイントの特典

  • 既存のキャリアとのポイント特典比較

  • 既存のキャリアとのポイント利用比較

 端末は、auの夏モデルにラインアップされるシャープの「ECN-SH001」と「ECN-SH002」、京セラの「ECN-K002」の3機種12色。端末には、ECナビケータイロゴが入る。新機種は各シーズンごとに随時追加していくという。

 端末は、ネット上でのみ販売する。ウェブサイトにてユーザーに告知していくほか、同社が発行するクレジットカードの請求書など、同社のユーザーにターゲットを絞ってプロモーションする方針だ。

 なお、KDDI、沖縄セルラー電話の携帯電話インフラを活用しており、auに準拠した料金プラン、割り引きサービスを提供する。家族割りなども適用される。メールアドレスなどもauと同じ。ECナビ 代表取締役CEOの宇佐美進典氏は、「つい独自性を出したくなるが、メールアドレスも、キャリア以外のメールアドレスは受け付けないサービスもあり、ユーザーに不便はかけたくなかった。なるべくそのままにした」と話す。

 ECナビケータイは、インフォニックスのMVNOプラットフォーム「SELECT MOBILE」を利用して事業展開する。各社の役割としては、ECナビがブランドコントロール、サービスマネジメント、ECナビポイント発行などを行い、インフォニックスが申し込み対応、端末販売、通信事業設計、運営を担当する。KDDI、沖縄セルラーは携帯電話インフラを提供する。

 インフォニックス常務取締役の藤田聡敏氏は、携帯電話のMVNOについて、「これまではデータカードが中心だった。データカードは、持つ人も限られるし、ARPUも少ない。携帯電話は1日に何回も見るもので、コンテンツの販売などの展開も可能になるなど発展性がある。安定した通信収益が見込めるほか、割賦販売は2年間に渡りお客様を囲い込む手段。また、お客様のパーミッションがとれれば、プロファイルや行動履歴などキャリア経由では得られない、顧客のログを収集できる」とアピールした。

 今後は、ECナビケータイアプリを充実させ、商品の価格情報やショップ情報など、既存事業とのシナジー効果を狙うほか、電子書籍などデジタルコンテンツにも力をいれてく方針だ。2012年に契約台数10万台を目標としている。

  • ECナビケータイ「ECN-SH001」

  • ECナビケータイ「ECN-SH002」

  • ECナビアプリのイメージ

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