最終更新時刻:2009年7月10日(金) 9時00分

独自ハイブリッド公開、電気自動車も同時投入 日産が10年度に発売へ

FujiSankei Business i.

2008/08/07 11:01  

 日産自動車は6日、神奈川県横須賀市の追浜事業所で、独自開発したガソリンエンジンと電気モーター併用のハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)の実験車両を初公開した。小型・軽量で充電容量が大きい新開発のリチウムイオン電池を搭載し、いずれも2010年度に日本と北米で発売する。

 日産は、EVを次世代エコカーの主軸と位置づけており、ハイブリッドはトヨタ自動車のシステムを搭載した車を販売している。主軸のEVに加え、独自開発のハイブリッド車を投入することで、エコカーで先行するトヨタやホンダを追撃する。

後輪駆動ハイブリッド車の実験車両 日産自動車が公開した後輪駆動ハイブリッド車の実験車両=6日、神奈川県横須賀市の日産追浜事業所

 ハイブリッド車の実験車両は、排気量3500ccの「スカイライン」をベースに開発し、2つのクラッチ(動力伝達装置)を搭載しているのが特徴だ。通常のクラッチ以外にエンジンとモーターの間にもクラッチを配置。発進時や低速運転ではモーターで走行し、通常運転ではエンジンで走り、追い越しなどの加速時には両方を使う効率的な切り替えを実現した。「意のままに操る走り」を目指し、アクセルペダルを踏み込むと即座に反応するという。

 専用のリチウムイオン電池は、電気抵抗を低減し、出力を高めた。

 ハイブリッドで先行するトヨタは、エンジンとモーターを切り替えながら別々に駆動する方式を採用。モーターの数はトヨタが2つに対し、日産は1つとすることで、小型化と低コストを追求した。

 ホンダは、エンジンが主体でモーターは補助的に同時に駆動する方式を採用している。日産のシステムは両社の利点を取り入れた形だ。

 また、EVの実験車両は「キューブ」をベースに開発。従来に比べ容量と出力を約2倍に高めたリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電で走行できる距離が160キロ程度、最高時速は140キロ以上を目指す。

 公開に立ち会った篠原稔(みのる)常務執行役員は「時間軸が違うだけで、すべての環境対応車が重要だ」と述べ、全方位のエコカー戦略を強調した。

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