東芝が今週に入ってからHD DVDの撤退を表明したことを受け、米大手映画会社全6社が「Blu-ray Disc」を支持することとなった。
Paramount Home Entertainmentは米国時間2月20日遅くに声明を発表し、静かにBlu-ray陣営に加わった。同社は声明で、「業界が統一された高精細度フォーマットに移行することは喜ばしいことだ。当社はこのことが最も消費者の利益になると確信している」と述べた。「Blu-rayに対応した映画作品の発売に向け、当社では消費者の乗換え状況を見きわめ、それに応じたリリース計画を決定していく」
これ以上の詳細は明らかになっていない。
これとは対照的に、Universal Studios Home Entertainmentは、東芝が撤退を発表した数時間後にはBlu-rayを支持する意向を表明した。東芝は、3月末までにHD DVDプレーヤーの開発、製造および販売を終了し、フォーマットをめぐる争いに終止符を打つとしている。
ジョージア工科大学のデジタルメディア専攻の大学院過程でディレクターを務めるJanet Murray氏は、それぞれ一部の映画会社を味方につけた競合する2つの規格よりも、全大手映画会社6社から支持を受けた1つのフォーマットの方が、はるかに成功を収める可能性が高いと話す。
「これは消費者にとって大きな勝利だ」(Murray氏)
どちらのフォーマットが優れているかをめぐり、映画会社同士が対立することがなくなった現在、Murray氏は、映画会社は高精細メディアの持つ多くの利点を消費者に認識してもらうことに力を注ぐことができると話す。Murray氏は、2つの規格が存在した時代からすべての映画会社が統一されたフォーマットで映画作品をリリースするようになった現在、それぞれの企業が独自の機能を付加する「追加機能の標準化」を予測する。Murray氏は「これにより、ユーザーはより豊かな体験をすることができる」と言う。
Universalは、2006年4月にHD DVDが発表されて以来、同規格のみを支持してきた。一方、Paramountは当初、HD DVDとBlu-rayの両方を支持していた。ParamountとDreamWorksは、「HD DVD促進に対する対価」として同規格の支持者から1億5000万ドルを受け取ったという報道がなされた後の2007年8月、HD DVDへ支持を一本化した。
両社とも、最初のBlu-ray作品となるタイトルについて具体的な発表はしていないが、晩春か初夏には新作タイトルを標準DVDとBlu-rayで同時発売し始めるのではないかと見込まれている。
Blu-rayを支持するそのほかの大手映画会社4社は、Sony Pictures Home Entertainment、20th Century Fox Home Entertainment(同社の配給レーベルであるMGM Home Entertainmentを含む)、Walt Disney Studios Home Entertainment、Warner Home Video(同社の配給レーベルであるNew Line Home Entertainment、BBC Video、HBO Videoを含む)。また、準大手のLionsgateは、規格の誕生当時からBlu-rayのみを支持している。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
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