ラスベガスで開催された毎年恒例のイベントConsumer Electronics Show(CES)の評価は冴えないが、Appleは来週開催する同社にとって最大の恒例イベントMacworldで、超軽量ノートPCと映画のオンラインレンタルによって注目を集めると予想されている。
Macworldに登場する新製品は、2007年の目玉となった「iPhone」のように「あっと驚く要素」が詰まったものではなく、現行製品を強化したものだと見られている。
サンフランシスコで来週開催されるMacworldは、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が新製品を紹介し、同社の1年間の方針を発表するのに好んで利用する場となっている。
Jobs氏のショーマンシップあふれる発表によってコンピュータ業界とエレクトロニクス業界の方向が決まる傾向も強まっており、ここ数年、Macworldと同時期にラスベガスで開催されるCESの影が薄くなってきている。
Appleは発表内容についてまったくヒントを与えないため、Jobs氏がどんな製品を用意しているかを推測するのが、アナリストと業界幹部のお気に入りの気晴らしになっている。
アナリストたちは、Appleが現在商品展開している「MacBook」シリーズと比べて厚みが半分で、ハードディスクの代わりに「iPod」に使われているようなフラッシュメモリを搭載したノートPCが披露されると予想している。
「より小さなフォームファクタのノートPCに精力が注がれているようだ」と、市場調査会社Forresterのアナリスト、Charles Golvin氏は指摘する。
ノートPCはAppleが最も得意とする分野の1つだ。2007年9月末までの第4四半期には、MacBookと「MacBook Pro」をあわせたノートPCの販売台数が前年同期比37%増の134万台に達した。
「Appleが発表すると私が予想しているのは、ノートPCと携帯電話の中間にあたる洗練された新しいフォームファクタというより、もう少しMacBookらしさの残る、ノートPCかタブレットから派生した製品だ」とGolvin氏は言う。
iTunes StoreでFoxやWarner Bros.などの映画をダウンロードレンタルするサービスをJobs氏が発表するのではないか、と予想する向きも多い。もしこの予想どおりなら、90億ドル規模の米国のレンタル映画市場を揺るがす可能性もある。
「映画のレンタルサービスの方が規模が大きいと思う。Appleはこれまでレンタル映画市場に進出しておらず、もし進出すれば、売り上げを伸ばすまったく新しい機会を得ることになるだろう」と、American Technology Researchのアナリスト、Shaw Wu氏は指摘する。
Jobs氏が画期的な新製品で皆をあっと言わせるという期待から、Apple株はMacworldの開催前の数日間に上昇する傾向があるが、新製品が期待したほどでなく、株価が下落することもある。
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