「ThinkPad T43」が発火した事件を受けて調査を進めていたLenovoは、発火した同社ノートPCのバッテリがソニー製のものだったことを確認したと、同社の関係者が明らかにした。
ソニーのバッテリは、DellやApple ComputerのノートPCが関係した複数の発火事件の原因とされ、これがバッテリリコールにつながった。同関係者によると、ロサンゼルス国際空港で起こった今回のLenovo製ノートPCの発火事件は、自社ノートPCとソニー製バッテリが関係したものとして、Lenovoが確認した初めての事件だという。バッテリセルの欠陥から回路がショートし発火につながるおそれがあることから、8月には、DellとAppleがノートPC用バッテリの大規模なリコールに踏み切っている。
リチウムイオンバッテリにまつわる事件は、これまでにもさまざまなものがあった。そして、PCメーカーはどこもバッテリに関連した問題に悩まされている。多くのPCメーカーが、少なくとも一部のノートPCでソニーのバッテリ技術を採用している。だが、DellとAppleがリコールを発表したとき、Lenovoは、徹底的なテストを行った結果、自社のノートPCはこの問題とは関係ない、としていた。同社は8月、自社ノートPCは他社と異なる充電電圧を使用しており、バッテリケースのデザインも違うという点を強調していた。
Lenovoとソニーは、先日の炎上事件でひどく損傷を受けてしまったThinkPad T43の検証を継続し、具体的に何が問題だったのかを調べる、と同関係者は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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