永井美智子(編集部)
2006/02/28 21:03
ボーダフォンは2月28日、2006年度の製品やサービスの展開計画について発表した。2006年度を「本格成長への正念場の年」(代表執行役会長の津田志郎氏)と位置付け、第3世代携帯電話(3G)端末向けに複数の新サービスを展開する。
ボーダフォンは加入者数のシェアが2006年1月時点で16.7%と、NTTドコモやKDDIに大きく水をあけられている。この状況を立て直すために同社が掲げる戦略が、「3Gへの本格移行」と「革新的なボーダフォンの復活」だ。ボーダフォンはかつてカメラ付き端末や写真を添付できるメールサービスを他社に先駆けて展開し、2002年までは市場2位の座にあった。このときのように、他社にない新サービスを展開することで、復活を図る考えだ。
まず3Gへの本格移行については、3G端末のラインアップを強化してユーザーの移行を促す。携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」に対応した端末を用意するほか、QVGA液晶の4倍の解像度を持つVGA液晶を搭載したシャープ製端末「904SH」を2006年4月下旬以降に販売する。
新サービスとしては、個人向けのものと法人向けのものがそれぞれ紹介された。個人向けとしては、4月下旬以降にBluetoothを使って近くにいる友人とチャットやオンライン対戦ゲームができるサービスを始める。半径10m以内にいるユーザー同士で利用可能で、通信料金はかからない。当初の対応端末は904SHのみで、端末発売時点では15タイトル以上の対応ゲームがそろうという。
近距離のユーザー同士が無線でやり取りできる機能は任天堂が携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」で採用しており、ヒットの要因の1つになっている。ボーダフォン専務執行役プロダクト・サービス開発本部長の太田洋氏は、「携帯用ゲーム機の場合、友人同士で事前にゲーム機を持ってくるよう決めておかないと一緒に遊ぶのは難しいが、携帯電話であれば常に持ち歩いているので、ふと思い立った時に一緒に遊べる」と優位性を語った。
このほか、個人向けサービスとして、ブログやソーシャルネットワーキング機能を持った「Vコミュニティ」や、ユーザーがアバターを使って3次元の街に暮らすというコミュニティサービス「V-TOWN」、メール送信者の感情を着信音やアニメーションによって表現する「フィーリングメール」などが紹介された。これらのサービスは2007年3月までに順次開始される予定だ。
企業向けサービスとしては、会社や自宅のPCで利用している電子メールを携帯電話で直接受信・返信できるサービス「ボーダフォン・オフィス・メール」を702NK II以外の端末でも利用できるよう、Javaアプリ版を開発、提供する。
また、企業ユーザーをターゲットとして、Windows OSを搭載した端末を複数台展開するほか、PDAタイプの端末や、VoIP対応端末も2007年3月までに投入する計画だ。
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