ビジオの創業者、次の狙いはウェブカレンダー

Michael Kanellos (CNET News.com)2005年03月17日 19時43分

 Jeremy Jaechが新たな研究テーマを見つけた。そのテーマとは、台所からカレンダーをなくすことだ。

 1980年代にAldus、1990年代にVisioの創業に関わったJaechは、2000年代に関わるプロジェクトとしてTrumbaの立ち上げを選んだ。Trumbaは、オンラインカレンダーアプリケーションやコンシューマ向けサービスを提供する企業だ。同社のサービスに加入するユーザーは、ウェブサイトを使って自分や家族のスケジュールを管理することができる。同サービスは、リマインダー機能や、スケジュールが重なった場合の警告機能等を備える。

 Jaechやその他の創業メンバーは1999年、VisioをMicrosoftに16億ドルで売却した。彼らはその後Microsoftを退社したが、その際にこのアイデアを思い付いたという。

 「秘書がいなくなって、日常のスケジュール管理がいかに難しいかが分かった」とJaechは述べる。

 同社はこれにより、成長市場であるホームコンピューティングや家電などの分野に参入する。同社は、来週開催される「PC Forum 2005」にて、サービスのデモを行う予定だ(PC Forumは、News.comの発行者であるCNET Networksが開催するイベント)。デモは、公の場で行うものとしては、初めてのものになる。

 ホームネットワークの様々な難点を取り除き、家庭への映画配信や個人ファイルへのアクセスを容易にすると約束した企業は、ここ2〜3年だけでも無数にある。

 Jaechは、カレンダー機能という発想が決して新しいものでないことを認める。「誰もがウェブカレンダーを作っている。Googleで『ウェブカレンダー』と入力して検索すれば、何百件ものホームページがヒットするだろう」(Jaech)

 それでも、同氏はウェブカレンダーというコンセプトについて、多くの家族が現在抱えている問題に応えるものだと述べる。そして、この分野で誰かが成功しなければならないと、同氏は付け加える。Trumbaは、一歩でも他社に先んじようと、Hotmailで利用された「バイラル・マーケティング」というマーケティング手法を使って、ユーザー獲得に挑む構えだ。Jaechは、他社が犯した失敗は繰り返さないと言う。

 他社が犯した失敗例としてJaechは、洗練されていないユーザーインターフェイスや使い勝手の悪い同期機能を挙げた。例えばグループや学校がメンバー全員のカレンダーに予定を追加したいと思った場合、多くの無料ウェブカレンダーサービスでは、まず全メンバーがサービスに登録していることを確認する必要がある。Trumbaでは、予定を追加する本人だけが、Trumbaにメンバー登録している必要がある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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