iPod shuffleについて、アナリストらは既存のiPodの売上を犠牲にすることなく、Appleが新たな市場セグメントを開拓するのに役立つと述べている。
NPD TechworldアナリストのSteve Bakerは、「shuffleの位置づけは適切だと思う。これがiPodのシェアを奪う可能性はかなり低く、Appleは他社のフラッシュメモリ・プレイヤーに積極的に挑めるようになる。またこの製品で、同社は米国よりも消費者が価格に敏感な海外市場にもうまく対応できるだろう」と語った。
同社の株価は、ここ3カ月で40ドルから70ドル近くに急騰したが、この背景には今後もiPodの売上が伸び続け、同社のほかのビジネスにもそれに関連した好影響があるとの期待感があった。Prudential Equity Groupは11日、Appleが2005年度には1500万台、2006年度には2250万台のiPodを出荷する、との予想を示している。
一方、特定の曲の検索を難しくするナビゲーション画面省略の判断に対しては、アナリストらの評価が分かれた。iPod shuffleにはプレイリストを前後に移動する「スキップ/リワインド」ボタンと、通常再生とシャッフルを切り替えるスイッチが残されているだけだ。
IDCアナリストのSusan Kevorkianは、「おそらく、画面は小売価格を抑えるために省略したのだろう。しかし、次世代のフラッシュメモリプレイヤーを目指すのなら、ディスプレイによる使いやすいナビゲーションが必要になってくる」と述べている。
ライバル各社も、同様の指摘をしている。
RioのDan Torres(プロダクトマーケティング担当バイスプレジデント)は、「この業界では(ユーザーインタフェースを)省いた機種が以前にも登場したことがあったが、顧客の反応は芳しくなかった。画面が付いていれば、それを見て『再生中の曲は何だろう』とか『次の曲は何だろう』と確認できる。またナビゲーションは視覚的にも重要だ」としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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