キヤノン、デジタルビデオカメラの新製品発表、今秋めどにシェア20%へ

 キヤノン(御手洗冨士夫社長)は6月1日、デジタルビデオカメラ「IXY DV M3 KIT」と「FV M20 KIT」の2製品を6月中旬から順次発売すると発表した。2.2メガピクセルCCD、RGBフィルター、映像エンジン「DIGIC DV」を搭載したことなどが特徴。1か月平均の生産台数は、「IXY DV M3 KIT」が1万8000台、「FV M20 KIT」が1万5000台を見込む。

 キヤノンでは、04年における国内デジタルビデオカメラの販売台数について、「前年の176%を目指す」(芦澤光二 キヤノン販売・コンスーママーケティングカンパニー常務取締役プレジデント)方針。「最近では、デジタルビデオカメラに動画と静止画を搭載した“2in1”が主流になっている。今年の秋には、ユーザーの間で静止画における高画質化への期待が高まってくるとみており、デジタルカメラの技術で強みをもつキヤノンにとって最大のチャンスが到来している」ことから、「現段階で15%程度の市場シェアを今秋までに20%まで引き上げる」と強気の姿勢を示した。

 また、「家電製品の市場規模は8兆円といわれている。そのなかで、デジタルビデオカメラやインクジェットプリンタ、デジタルカメラなどで構成される『デジタルフォト市場』が年を追うごとに拡大している。04年には1兆500億円、05年に1兆2000億円規模になるだろう」と、家電市場の7分の1程度を占める市場規模に成長すると予測。

 そのため、「7階建ての販売店さんには、1フロアをデジタルフォトフロアにしてもらうよう提案している。しかも、そのフロアのうち、『25%をキヤノンに下さい』とお頼みしている。デジタルフォト市場では、それだけのシェアを占有できる」と自信をみせており、デジタルフォト市場でトップの座を確保することを掲げた。

キヤノン

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