ビクター、ハイビジョンEverio新世代へ--長時間、高画質撮影のAVCHDを初採用

加納恵(編集部)2008年06月16日 16時34分

 日本ビクターは6月16日、ハイビジョンビデオカメラ「Everio」シリーズに「GZ-HD40」(HD40)、「GZ-HD30」(HD30)の2機種をラインアップした。発売は7月上旬を予定。価格はオープンとなる。

 新機種は6月9日に発表された新開発LSI「HDギガブリッドDuo」を搭載し、AVCHD方式とMPEG-2方式の両規格をサポートした世界初の製品。AVCHD方式ではEP(長時間)モードでも1920×1080ドットのフルHD画質で録画できる。

 上位機となるHD40には120GバイトのHDDを内蔵し、世界最長となる約50時間のフルハイビジョン撮影を実現。HD30は薄型80GバイトHDDを採用することで、重量440gという世界最小サイズを記録する。また、両機種ともに録画ボタンを押してから撮影開始までのタイムラグが世界最速となる0.08秒をマークしており、“3つの世界一”(6月16日現在)機能を盛り込んだ。

モバイルAV事業グループカムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏 モバイルAV事業グループカムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏

 発表会の冒頭に挨拶を行ったモバイルAV事業グループカムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏は「新製品HD40/HD30は、ハイビジョンタイプの戦略モデルとして販売する。世界最長、最小、最速という3つの世界一という特徴を持ち、世界中のお客様から支持していただけると思っている。2008年1月に発売し好調なSD画質記録のHDDビデオカメラ『Everio GZ-MG330』の次の柱としていきたい」と話した。

 撮影映像は内蔵HDDのほか、Micro SDカードへも記録できるハイブリッド記録を実現。撮影モードは、AVCHD方式でXP、SP、EPの3モード、MPEG-2モードでFHD、1440CBRの2モードを用意する。

 撮影された映像は、時間帯や撮影時間などを検出する独自のアルゴリズムにより、最適なグループ分けがされる「オートグルーピング」機能を初採用。複数のシーンを1フォルダ化することで、Everio本体での再生でも、自動的に見やすくまとめられる。

「Everio GZ-HD40」(左)、「Everio GZ-HD30」(右) 「Everio GZ-HD40」(左)、「Everio GZ-HD30」(右)
「CU-VD50」 「CU-VD50」

 また、専用のDVDライターも再生機能を強化。AVCHD&MPEG-2再生機能つきDVDライター「CU-VD50」に、撮影映像の中から最適なシーンを抽出して再生する「ダイジェスト再生」つきDVD作成機能を追加する。これを使用すれば、約1時間の映像を5分程度のダイジェストで再生が可能になる。

 専用DVDライターのほか、付属のソフトウェアをインストールしてのパソコンへのダビングや、推奨外付けHDDであるアイ・オー・データ機器の「HDCN-U」シリーズへのデータ保存、Everio確認再生などにも対応し、再生保存環境も充実させた。

 撮像素子には268万画素、3分の1型CMOSセンサを採用。最大2430×1368ドットの静止画撮影にも対応する。HD40はクリアブラックの1色、HD30はクリアブラックのプレシャスシルバーの2色展開となる。

  • GZ-HD40(HDD:120Gバイト 店頭想定売価:15万円前後)
  • GZ-HD30(HDD:80Gバイト 店頭想定売価:13万円前後)
  • CU-VD50(店頭想定売価:5万円前後)

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