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「フルHD時代に向け原点に立ち戻った」--東芝、Cellベースの新プロセッサを公開

2007/09/21 11:49
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 東芝は、10月2日より幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2007」において、次世代プロセッサ「Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)」をベースにした家電向け新プロセッサ「SpursEngine」の開発サンプルを初公開する。今回はこのイベントに先駆けて9月20日に行われた、SpursEngineの説明会とデモの様子をレポートする。

「SpursEngine」 「SpursEngine」

 SpursEngineは、IBMとソニーグループ、東芝が共同開発したプロセッサであるCell/B.E.のマルチコア技術と、東芝が持つ映像処理技術の融合により実現した、メディアストリーミング処理に優れたプロセッサだ。Cell/B.E.はソニーの家庭用ゲーム機「PLAYSTATION 3」にも採用されており、アプリケーションを効率的に処理できるプロセッサコア「SPE(Synergistic Processor Element)」を8基搭載している。

 今回のSpursEngineには4基のSPEに加え、MPEG-2とH.264方式のエンコードおよびデコード専用のハードウェアエンジンを搭載。PCI Express経由でホストCPUと連携し、効率的で柔軟な映像処理が可能となっている。また、大容量動画像データ処理に対応できるXDR DRAMの採用、小規模な回路設計による低消費電力化も特徴だ。

 東芝 セミコンダクター社 ブロードバンドシステムLSI開発センター センター長の増渕 美生氏は「SpursEngineは、Cell/B.E.のDNAを持つ高性能メディアストリーミングプロセッサだ。フルHD世代の快適なデジタルライフをサポートするものとして、原点に立ち返って最適化設計した」と語る。

 映像がフルHDになると、膨大な記録保存容量、処理時間の長さ、操作の複雑さなどが課題となってくる。映像認識や動画編集などの映像処理はソフトウェアで行うほうが有利な一方で、MPEG-2やH.264のエンコードおよびデコード処理はハードウェアを使うほうが有利。SpursEngineでは両者のベストバランスを見出すことで、フルHD世代におけるユーザーのニーズを満たすという。

 具体的には、ハードウェアによるスピーディーな映像処理で「俊敏さ:Agile」を、ハンドジェスチャー入力などソフトウェアの映像認識で「安らぎ:Comfortable」をユーザーに与えるという。

 同社では2008年以降、フルHDコンテンツの普及に伴いメディアストリーミングプロセッサが大きなムーブメントを起こすと予想している。このような中で、グラフィック性能、汎用処理性能に続く新たな軸として、メディアストリーミング性能を備えたSpursEngineを開発した経緯がある。

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