HP、「Blackbird」でゲーム市場に参入--開発はVoodoo PCと共同 - (page 3)

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年09月06日 18時00分

 Enderle氏によると、完成した製品は、VoodooとHPの新ゲーム部門との統合がうまくいっていることを示しているという。同氏は「HPのテクノロジを利用できるようになったVoodooの希望の形だ」と述べている。

 HPのゲーム部門担当バイスプレジデントであるPhil McKinney氏によると、Voodooは実際、HPによる買収が公になる前から、Blackbirdの初代バージョン(「Blackbird 001」)の開発に協力していたという。HPとVoodooとの間ではその頃すでに買収話が進んでいたため、HPはゲームPCに関する自社のアイデアに対してVoodooの意見を求めたのだった。HPは、Voodooの意見を聞いた後、その製品の開発を中止した。

 Sood氏は最近のインタビューで「それは十分ではなかった」と述べ、「われわれは、デスクトップPCにまったく新たなイノベーションをもたらす製品を望んでいたのだ」と説明している。

 そこで、2社は買収が公になった後の最初の週に結集し、Blackbirdのバージョン002を生み出したというわけである。

 そして、この製品はゲーマー向けのものに留まらない。HPはBlackbirdの機能で他のクリエイティブなユーザーを惹きつけたいと考えている。McKinney氏は、Voodooユーザーの4分の1しかPC上でゲームをしていないと述べている。同氏は、Voodooユーザーの大半がPCをビデオや写真、音楽の編集のために利用していると述べている。

 専用のサーマルチャンバーや液体冷却システムのようなハイエンドな機能は、それに手が届く人々にとっては素晴らしいものだ--しかしここでのHPの目的は、そういった機能を主流のコンシューマーの手から遠ざけておくことではない。McKinney氏によると、同社は今後、Blackbirdのテクノロジの一部を主流のPCにも取り込んでいく予定だという。

 おそらく、最終的にはデザインも取り込まれていくことになるだろう。Sood氏はデスクトップPC市場が「ここ何年もイノベーションのない」状態にあり、「ユーザーに『自分はいったい何をしているのだろう』と考えさせることなく行えるシステムのお色直しの数は限られている」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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