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改めて見直されるアップルのPC市場シェアと「iPod効果」
多くの人に愛されるApple Computerの「iPod」は、「Mac」の売上増加に貢献してきたとされている。このiPodの人気ぶりは、携帯電話市場への参入までをも助ける可能性があると考える人は多い。
しかし、過去5年間のPCの売り上げデータを見ると、ここには、一般でささやかれているよりもはるかに複雑な構図があることが見えてくる。
下り坂だったMacの売り上げは、iPodが登場して流行するのと時を同じくして上昇に転じた。これは事実である。しかし、他のPCメーカーの売り上げも伸びている点を見逃してはならない。しかもデジタル音楽プレーヤーを扱わないAcerの方が、Appleよりずっと速いペースでマーケットシェアを拡大している。
業界の専門家らによると、Macの売り上げが回復しつつある背景には、低価格化や新技術の採用など、iPod以外の要因もあるだろうという。
IDCによると、iPodを発売してから初めて通年の統計が出た2002年、PC市場におけるAppleのシェアは世界で2.23%、米国で3.53%だった。2003年には、それが世界市場で1.99%、米国市場では3.17%にまで落ち込んだ。
ところが、2004年になると新たな傾向が見え始めた。世界市場におけるAppleのマーケットシェアは相変わらず低下を続け、1.96%にまで減少。しかし、iPod人気の高い米国ではAppleのシェアが3.32%に伸びたのである。2005年になると、世界市場で2.27%、米国市場で4%にまで数字が上昇した。
金融アナリストらは当時、消費者の一部にほかのPCからMacに乗り換える動きがあることは事例証拠の分析からも明らかであると主張した。
Appleの2005年におけるPC出荷台数は、2002年と比べて52%も増えた。また、2006年も好結果が期待できそうである。同社は第3四半期に国際市場で2.79%、米国市場で5.71%のシェアを確保している。
では、増加したシェアのうちどれだけがiPod効果によるものだろうか?答えは見方によって変わってくる。PC市場におけるAppleのシェアは確かに大きく増加している。Appleが(世間から期待されている通りに)電話機市場に参入した場合も、同様の効果があることは考えられる。しかし、Macの売り上げを押し上げている要因はiPodだけではない。
IDCのDoug Bell氏は電子メールで、「iPodのおかげで多くの消費者がAppleブランドに目を向けるようになり、他製品の売り上げに影響を及ぼしたが、業界の勢力図に劇的な変化があったわけではない。最近の動きを例に挙げれば、Intelチップの採用と「Boot Camp」(IntelベースのMacでWindowsの利用を可能にするプログラム)の発表による影響が大きかったと考えることもできる」と述べている。
iPodの販売が好調であることに疑問の余地はない。Appleは9月締めの第4四半期に870万台のiPodを出荷し、米国市場で約75%のシェアを確保した。
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