「ソニーは、販売力、設備ともに優れており、大変強力だ。長期的に見て、(MicrosoftがXbox 360を先に発売したことが)ソニーにとってハンデになるとは個人的に考えていないし、EAもそのようには考えていない」(同氏)
Sony Computer Entertainment of America(SCEA)の共同最高業務責任者(COO)Jack Tretton氏は、5月にCNET News.comが行ったインタビューの中で、SCEAは業界最大手の地位を維持するための取り組みを今後も継続する必要があると語った。
ソニーは、PlayStationとPS2という2種類のゲーム機でビデオゲーム業界を支配してきた。Tretton氏はその点に言及し、「われわれは、これまで行ってきたことを今後も行っていく必要がある」と述べ、さらに「最終的に最高のシステムを構築する必要がある。また、消費者の信頼を得る必要があり、さらに戦略の実行方法については、純粋なビジョンを持つ必要がある」と語った。
一方Microsoftも、自分は、ライバルたちがうらやむような立場にあると考えている。
Microsoftの法人担当バイスプレジデントとXboxチームの責任者を兼任するPeter Moore氏は、「われわれは(ライバル企業に対して)丸1年間先んじており、その優位性を最大限生かすつもりだ」とし、さらに「われわれは、(Xbox 360の)累積出荷台数が600万台に達したと発表したばかりだが、12月末までに1000万台に到達すると予想している」と語った。
さらにMoore氏によると、Microsoftの幹部らは、同社にはさらに別の優位性もあると考えているという。同氏はその根拠として、クリスマスまでには計160種類のXbox 360用ゲームソフトが提供されるようになる点と、Xbox Liveオンラインサービスの加入者が400万人を突破した点を挙げた。とは言うものの、一部の業界関係者は、たしかにソニーは欧州でのPS3の発売を延期しているものの、先にXbox 360を発売したMicrosoftの優位性は、長期的に見ればさほど大きくはないと見ている。
米ゲーム市場調査会社DFC Intelligenceの社長、David Cole氏によると、無論、次世代ゲーム機市場は均等に3分割される可能性もあるという。しかし、そのCole氏も市場が50:25:25に分かれる可能性の方が高いと指摘する。
仮にそうなった場合、ソニーの市場シェアは同社がPS2で獲得した70%には届かないが、「ソニーが依然として大本命であることは否定できない」とCole氏は語る。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境