欲しいものリスト第1位はMP3プレーヤー--CEAのホリデーシーズン消費調査

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年10月20日 19時34分

 サンフランシスコ発--米国家電協会(CEA)は米国時間10月16日の年次フォーラムで、MP3プレーヤーが2005年に引き続きクリスマスプレゼントの有力な選択肢になるだろうという見解を示した。

 CEAが毎年行うホリデーシーズンのショッピング動向予測調査によれば、2006年はMP3プレーヤーが成人、ティーンエージャー世代両方で欲しいものリストのトップにつけた。

 1000人の成人アメリカ人を対象としたCEAの第13回動向調査では、2006年のホリデーシーズンのプレゼント購入にかける金額に14%の伸びが見込まれるという。人々がプレゼント購入にかける金額全体の4分の1は家電製品への購入に割かれ、CEAは2005年同時期の170億ドルに対して217億ドルの売り上げを予測している。しかし、プレゼント支出にかける金額は、2006年9〜12月の家電製品販売総額の半分にすぎない。このことから、人々が自分用にガジェットを買うことに意欲的だといえる。

 MP3プレーヤーの次に消費者が注目しているプレゼント用の家電は、DVDプレーヤー/レコーダー、デジタルカメラ、パソコン、テレビ、テレビゲーム、携帯電話、ビデオカメラ、ハイビジョンテレビと順に続く。

 ところが、実際に購入して贈るプレゼントの第1位はデジタルカメラだという。

 「デジタルカメラは、今シーズン最も売れる」。産業分析担当ディレクターのSean Wargo氏は、フォーラム出席者に対してこう語った。

 2005年では28%の人がプレゼントにデジタルカメラを買うつもりだと答えたが、それに対して今年そう回答した人は37%になっている。また、ティーンエージャーは53%が同じくデジタルカメラの購入を予定しているという。

 デジタルカメラの次に、携帯電話やMP3プレーヤー、テレビゲーム、ポータブルCDプレーヤーが買われるだろうと調査では報告している。Wargo氏によれば、ポータブルCDプレーヤーの売り上げは減退しているが、音楽ファイルをCDに焼いて楽しみたいという人たちの安定的な需要が依然としてあるという。

 また同氏は、携帯電話の売り上げは家電製品市場の安定に大きく寄与している、と指摘する。携帯電話は、ゲームやカメラ、GPSナビ、インターネット、そして音楽再生など多機能化しており、2006年のプレゼント候補として2番目の多さだということもCEAの調査で分かっている。2006年第4四半期の、携帯電話の売り上げは26%の伸びが見込まれ、このことは家電業界全体を見ても良い兆候だとしている。

 「携帯電話が動けば、業界全体が動く」

 とにかく、今年のホリデーシーズンも概して物がよく売れるようだ。

 「私たちには経済力がある健全な消費者がついている。そして彼らは、マーケットで起きるイノベーションを最も求めている集団だ」とWargo氏は言う。「もし彼らの購買意欲が何かに左右されるとすれば、それはイノベーションのペースだ」

 CEAは毎年1月、ラスベガスでConsumer Electronics Show(CES)を開催している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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