MS、Zune公開--3インチスクリーンやWi-Fi機能を搭載 - (page 2)

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年09月15日 09時50分

 IDCのアナリストSusan Kevorkian氏によると、それだけでは不十分かもしれないという。同氏はMicrosoftについて、そのスタイルと機能は評価したものの、iPodに取って代わるレベルには至らなかったと述べた。

 同氏によると、Zuneは2つの点でiPodに及ばないという。1つは、ホリデーシーズンに間に合わせて映像を提供できないこと、そしてもう1つは、Zuneユーザーがデバイス本体からでは音楽サービスにアクセスできないことだ。これが衝動買いの足かせになると、Kevorkian氏は語っている。

 Kevorkian氏は、「Zuneは、外観はよいが、早急に改良していかないとAppleのライバルになれない」と語っている。

 動画再生機能を搭載して発売しないのは、この分野における関心の高まりを無視するものだ。Appleは12日、iTunes Storeで映画を購入できるようにする計画を発表した。新バージョンのiTunes 7では、Walt Disney傘下の映画スタジオ4社の作品が、DVDの発売日と同じ日に購入できるようになる。

 Microsoftも映像周辺のトレンドを認識しているが、最初のデバイス発売にあたっては楽曲に専念したいと考えた。Erickson氏は、「現在、大半の人がオンラインで利用しているのは楽曲だ。動画は時期尚早だ」と語っている。

 Microsoftによると、Zuneの販売には多額の資金を投入するが、それでもAppleに大きく迫るにはまだ数年を要する見通しだという。一方でZuneは、ソフトウェアを使えば楽曲、写真、および映像をiTunesや「Windows Media Player」から自動的に読み込めるが、一部の推測通り、iTunesで購入した曲には対応できないと、Microsoftは述べている。

 同社はまた、Zuneが将来的に新しいワイヤレス機能を搭載するようになるとも示唆した。Microsoftは、「Zuneの進化にともない、手元にあるデバイスも容易にアップデートできる。どのプレーヤーにもワイヤレス機能が内蔵されているため、未来は可能性であふれている」と述べている。

 Zuneは、固定料金で聴き放題の音楽サブスクリプションサービスと連動することになる。ZuneはMicrosoftが設計した製品だが、同社は8月、東芝が製造を担当することを正式に認めた。

 さらに、同デバイスにはDTS、EMI MusicのAstralwerksおよびVirgin、Ninja Tune、Playlouderecordings、Quango Music Group、Sub Pop Records、そしてV2/Artemis Recordsのコンテンツがプレインストールされる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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