大画面薄型テレビが出荷好調、液晶がついにブラウン管を逆転

 社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は4月24日、3月の民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。出荷金額は2549億円で、前年比9.3%増と8カ月連続で前年を上回った。分野別では、映像機器の出荷金額が前年比11.8%増の1606億円と好調。薄型テレビがけん引した。

 一方で、音声機器の出荷金額は前年比9.4%減の158億円となり、12カ月ぶりにマイナスとなった。ただし2005年度の合計では、デジタルオーディオプレーヤーが好調で、音声機器の出荷金額は前年度比22.7%増の2456億円と1999年度以来のプラスとなっている。カーAVC機器の出荷金額は、カーナビゲーションシステムの伸びが大きく、全体で前年比8.9%増の785億円と、22カ月連続のプラスであった。

 ブラウン管、液晶、プラズマを合わせたカラーテレビ全体の出荷台数は10カ月連続のマイナスとなっているが、液晶カラーテレビの9割以上を占める10型以上が前年比37.4%増の48万6000台と好調を維持している。さらに、10型以上のうち大型の占める割合が高い16:9の画面比率を持つものが同101.1%増の34万1000台、30型以上は同125.6%増の20万台と、さらに高い伸びを示した。なお、3月は初めてブラウン管と液晶の比率が逆転している。

 DVDビデオ、ステレオセットはマイナスが続いているが、デジタルオーディオプレーヤーは30万1000台と、引き続き音声機器分野を牽引している。そのうち9割近くとなる26万3000台が、半導体メモリを使用するタイプであった。

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