「PCよりも薄型テレビやHDDレコーダーが欲しい」が半数以上、IDCが調査

 IDC Japanは4月10日、「PCとデジタル家電の利用動向および購入傾向に関する調査結果」を発表した。この調査レポートは、2006年2月中旬に実施したコンシューマーエンドユーザー調査「パソコン・デジタル家電に関するアンケート」の結果をまとめたもの。1次調査では4317名、2次調査では1823名から回答を得た(有効回答数1,000名)。

 調査結果では、PCを含めた各種デジタル家電の利用状況、満足度および購入予定について分析しているほか、生活意識レベルの違いによる、デジタル家電の購買希望の状況についても提供している。

 調査結果によると、「テレビチューナー付きのPC」「テレビチューナーなしのPC」「薄型テレビ」「DVD/ハードディスクレコーダー」の4種の製品のうち、今後1年以内に「液晶テレビ」「DVD/ハードディスクレコーダー」の購入を希望している割合はそれぞれ52.1%、47.4%で、PCの購入を希望する率(デスクトップ:20.6%、ノートブック:30.8%)を上回っていることが明らかとなった。これは、トリノオリンピックやFIFAワールドカップの開催も需要を増やす要因としている。

 IDC Japanシニアマーケットアナリストの松尾圭介氏は、「個人向けPC市場は昨年一時的に活況を取り戻したが、力強い成長過程にあるとはいえない。テレビチューナー付きPCは伸張著しい薄型テレビやDVD/ハードディスクレコーダーの市場動向に影響を受けやすい。地上デジタルテレビ放送の全国展開を間近に控え、個人向けPC市場の規模を伸張させるには、きめ細やかな市場の分析とマーケティング施策が重要なポイントとなる」と分析している。

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