PSPがビデオキャストに対応、プレステのゲームがプレイできるエミュレータも登場へ

永井美智子(編集部)2006年03月15日 18時50分

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は3月15日、携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の新機能を発表した。ファームウェアのアップデートにより、RSSを使ったオーディオキャストやビデオキャストを再生可能とする。また、GPSにも対応し、位置情報を使った新しいゲームの開発を促す。

 まず2006年春に、オーディオキャストとMacromediaのFlashに対応する。RSSフィードが取得、閲覧できる「RSSチャンネル」でオーディオキャストの再生が可能となる。Flashについては、PSP向けのFlash Player 6.0を配布する。その後、2006年秋のファームウェアアップデートでビデオキャストに対応する。

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 また、9月6日にはPSP専用のカメラを発売し、ビデオチャットができるようにする。「ゲームをしながら友達とビデオチャットできるようになる」(SCEI代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏)。映像フォーマットはモーションJPEGを採用する。また、PS2で好評だった、体の動きをカメラに映すことでゲームを操作する「EyeToy:Play」もPSPに対応する。「EyeToy on PSP」という名称で、9月6日に発売する。

 GPS機能については、専用のGPSレシーバーを10月6日に発売し、これをPSPに差し込むことで利用可能とする。利用開始時の位置取得時間は40秒以内で、1秒ごとに位置情報を更新する。ゴルフゲーム「みんなのGOLF」シリーズがGPSに対応する予定だ。

 新機能の採用について久夛良木氏は、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の成功について触れながら、「われわれが(ゲーム機の持つ)本来のチャレンジを忘れてしまったかもしれないと反省した。新機能により、まだ開拓されていない新しい市場をゲーム会社とともに発掘したい」と意欲を見せた。

PlayStationのエミュレータも登場

 久夛良木氏はまた、PSPでPlayStationのゲームタイトルがプレイできるエミュレータを開発していることを明らかにした。ゲームタイトルのソースコードをほとんど変える必要がないため、ゲーム会社にとっても負担が少ない仕組みだという。このゲームタイトルはオンラインで販売する計画で、ユーザーはPCでダウンロードしてメモリースティックに保存し、PSPにそのメモリースティックを差し込んでプレイするようになるという。

 ゲームタイトルのオンライン販売は久多良木氏が2000年ごろからずっと温めておいたアイデアだといい、エミュレータについても「すごいことが起きそうだ」と期待を寄せた。

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