アップルから「Intel Mac mini」や「iPod Hi-Fi」が新登場

文:Ina Fried(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里、坂和敏(編集部)
2006年03月01日 10時44分

 カリフォルニア州クパチーノ発--Apple Computerは米国時間2月28日、Intel製プロセッサを搭載した3つめのMacとして、「Mac mini」の新モデルを発表した。

 新型Mac miniでは2種類のモデルが用意されている。ローエンドモデルは、1.5GHzの「Intel Core Solo」プロセッサ、60Gバイトのハードディスク、DVDの再生やCDへのデータ書き込みが可能なコンボドライブを搭載し、価格は599ドルとなっている。

 一方、799ドルのハイエンドモデルには、1.67GHzの 「Intel Core Duo」プロセッサ、80Gバイトのハードディスク、そしてDVD/CDの再生やデータ書き込みが可能な「SuperDrive」が搭載されている。なお、両モデルとも即日発売となっている。

 両モデルとも、512MバイトのメモリやギガビットEthernetを装備し、FireWireポートや4基のUSBポートを介して周辺機器を接続することも可能になっている。

 Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobsは、本社で開かれた発表会のなかで、「これはわれわれにとって強力な製品になるだろう」と述べた。

 Appleはこのイベントで、「ホームステレオ並みの音質」を備える「iPod Hi-Fi」も披露した。JobsはiPod Hi-Fiについて、今日販売されている各種のスピーカーよりも音質が良いと説明した。この製品は、iPod用ドックを内蔵しているほか、iPod shuffleなどのデバイスとも補助ポートを使って接続できる。

 「iPod Hi-Fiでホームステレオが生まれ変わる。これこそが、iPod時代にふさわしいホームステレオだ」(Jobs)

 iPod Hi-Fiは28日より349ドルで販売される。この製品はコンセントからの電源か、乾電池6本で動作する。


 Jobsはさらに、AppleブランドのビデオiPod/iPod nano用レザーケースも披露した。これらのケースは、3月中旬より、それぞれ99ドルで販売される。

 Appleは新型Mac miniの投入により、Windows Media Centerのようなリビングルーム向けパソコンの提供に一歩近づいたことになる。新しいMac miniは、Apple独自のマルチメディア用インターフェース「Front Row」を備えており、「Apple Remote」コントローラを使って、コンテンツをブラウズしたり、音楽やビデオを再生したりすることができる。同社はこの日のデモのなかで、新型Mac miniをソニー製の薄型液晶テレビに接続してみせた。

 ただし、新しいMac miniには内蔵型のテレビ録画機能は追加されていない。Mac miniがこうした機能を搭載するようになれば、TiVoの競合製品になるほか、ユーザーはケーブルテレビや衛星テレビを簡単に楽しむことができるようになる。アナリストらは、コンピュータとテレビの機能を兼ね備え、ユーザーから広く受け入れられた製品はまだ登場しておらず、消費者の期待は満たされていないと述べている。

 IDCのアナリスト、Susan Kevorkianは「家電製品とPCをうまく連携させるためには、長い時間をかけて、いろいろなことを変えていかなくてはならない」と述べている。

 Piper JaffrayのアナリストGene Munsterは調査メモのなかで、28日のAppleの発表について、訴求力のある製品ではあるものの、Appleの成長を著しく促すものではないと述べている。また、将来発表されるMac miniは、家庭内でのメディアハブとしての機能を重視した設計になると、同氏は予測している。

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