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米新興企業、デジタルマイクのワンチップ化に成功

2006/02/28 12:57
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 オーディオ用チップメーカーのAkusticaは、マイクにも進化の時が来たと考えている。

 カーネギーメロン大学から2001年にスピンオフした同社は今週、標準的なシリコン製造プロセスで生産可能なワンチップ構成のマイク「AKU2000」を発表した。同チップにより、最終的にはノートPCに埋め込まれた「Skype」電話機の音質が改善されたり、デジタルカメラで撮影したビデオの音声がシャープでクリアなものになる。

 Akusticaの最高経営責任者Jim Rockによると、アジアのノートPCメーカー数社が、同チップを搭載した製品を数カ月以内に発売する可能性があるという。

 「VoIPを真剣に考えているならデジタルマイクを用意する必要がある」(Rock)

 現在、ノートPCや携帯電話、MP3プレイヤー、ボイスレコーダーに搭載されるマイクは、ほとんどがコンデンサ式(ECM)となっている。ECMはアナログ機器であり、物理的な膜を使って実際の音波を取得し、それらをA/Dコンバータに送信している。音声の干渉やノイズを防止するために、ECMは配線や部品から絶縁する必要がある。

 AKU2000では、チップの金属層の1つがこの膜の代わりになっている(チップはシリコンや金属の層で構成されている)。取得した振動は、内蔵のA/Dコンバータによってデジタル信号に変換される。同社によると、マイク全体がワンチップに集積されるのは初めてだという。

 デジタルマイクの場合、干渉があまり問題にならなくなり、ノートPCや携帯電話の内部にチップをもっと自由に配置できるようになる。たとえば、ノートPCのベゼル部分に2〜4個のチップを組み込むことも可能だ。Akusticaのチップを搭載する最初のノートPCはチップを2個搭載する可能性が高い。マイクが増えると、音質も向上する。

 「このチップを使えば、スピーカーに力を入れられるようになり、またノイズを排除できる」(Rock)

 AKU2000は、信号の干渉を防ぐ追加部品が必要でないことから、従来のマイクロホンに比べて少ないスペースで済む。

 従来のマイクロホン用チップは1ドル以下(1000個出荷時)で販売されているが、Akusticaのチップの価格は3ドル76セントになる。それでも、大半の顧客が1度に1000個以上注文するため、この価格差は実際にはもう少し少なくなるとRockは述べている。

 「われわれは5万、10万といった発注ロットを想定している」(Rock)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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