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社会風刺か学習か--「アンチ広告ゲーム」のちょっとヤバめな主張

2006/02/07 21:13

 大手企業は要注意だ。一部のビデオゲーム開発者が、大手企業を批判するゲームを作ることに使命感をもっている。

 ここ数年、熱心なゲーム愛好家から、バーチャルなゲームの世界に大手の消費者ブランドが登場するケースが増えたとの不満の声が上がっていた。このように企業が自社製品の販促をする目的で開発したビデオゲームは「アドバゲーム」と呼ばれる。

 しかし最近、販促とは正反対の目的を持った新ジャンルのゲームが登場した。「反アドバゲーム」と呼ばれるこれらのゲームは、大手企業を皮肉り、さらに畜牛の飼育法から低賃金労働といった企業の方針に疑問の目を向ける。

 「広告主、政府、組織は、自分たちが見せたいものをアピールする大規模なキャンペーンを仕掛けている。そこで、われわれは彼らが隠している事実を暴露したいと考えた」と語るのは、この新ジャンルの草分け的存在であるPersuasive GamesのパートナーIan Bogostだ。同氏はさらに次のように続ける。「印刷物、映画、ウェブでこの種の主張を行った例は過去にも数多くあったが、これらの組織の根本的論理、すなわち、それらの組織がどのような活動をし、それらの何が間違っているのかを世間にさらけだす上で、ビデオゲームは特に優れていると思う」

 この新ジャンルのゲームの1つが、Persuasive Gamesの「Disaffected!」である。このゲームでは、プレイヤーがFedEx Kinko'sの架空のフランチャイズ店を経営する。

 Persuasive Gamesのウェブサイトに掲載されている「Disaffected!」の宣伝文によると、同ゲームのプレイヤーは、「意欲をそがれた」FedEx Kinko'sの従業員と同じ体験ができるという。「まず、紫色のシャツを着た不満で一杯の従業員らの(仕事に対する)無関心さを実感し、そのうえで、考えられる彼らの不満を検討する。単に従業員のスキルが足りないのか、経営上の問題点があるのか、目に見えないが深刻な労働問題が起きているのか」

 またイタリアのMolleindustriaは、McDonald'sを批判する内容の新作ゲームを開発した。このゲームを通じて、プレイヤーは、本業で利益を出し、会社を運営していくには、発展途上国や低賃金労働者をうまく利用し、さらに、肉牛に有害な成長ホルモンを与えなくてはならないことに気付く。

 Molleindustriaは声明の中で、「1つ1つのハンバーガーの背後には、会社を経営して行く上で習得しなくてはならない複雑なプロセスが存在する」とし、さらに、「牧場開設から食肉処理、さらに、レストラン経営からブランド設定に至るまで、プレイヤーは、世界最大手企業の1社にまで上り詰めたMcDonald'sの成功の裏に隠された事実を目の当たりにすることになる」と述べている。

 この件について、McDonaldsとKinko'sの両社に何度もコメントを求めたが、どちらの企業からも回答は得られなかった。

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