NTTとセガ、立体物をケータイで撮影してネットサービスと連携

 NTTとセガは12月13日、実世界に存在する商標、看板、ポスターなどの平面パターンや、商品などの立体物に対してハイパーリンク機能を付与し、ネット上のさまざまなサービスと連携させるNTT研究所のオブジェクト認識技術を活用した共同実験を実施すると発表した。

 この共同実験は、セガの「サクラ大戦」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「甲虫王者ムシキング」の立体フィギュアや、PC向けウェブサイトのモニター画面に表示される平面画像をカメラ付き携帯電話で撮影することで、「サクラ大戦ケイタイクラブ」「ソニックカフェ」「ムシキング.com」などの携帯電話専用サイトにアクセスできるサービスという形で提供される。

 12月20日から22日に東京国際フォーラムで開催される「NTTグループコミュニケーションEXPO」と、12月13日から26日にOCNサイト上で公開される「ケータイでゲット!」で、一般ユーザーも体験できる。実世界の立体物をカメラ付き携帯電話で認識させ、ネット上のコンテンツと連携させるサービスを一般のユーザに体験させる今回の取り組みは世界初だという。

 今回活用するオブジェクト認識技術は、NTTサイバースペース研究所で研究開発を進めてきた技術で、特長としては「認識対象物に対する事前の加工が不要」「立体物が認識可能」「認識率が撮影環境に左右されにくい(照明変動・複雑背景・隠蔽への高耐性)」といった点が挙げられる。今回の実験においては平面パターンだけでなく、立体物に対してもこの技術が有効であることを検証するという。NTTは共同実験を通じて事業化に向けた技術検証を進め、セガは本技術を活用した新たなコンテンツの開発を検討する。

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共同実験のイメージ。チラシやOCNサイトに掲示されたQRコードを読み込んで専用iアプリをダウンロードし、iアプリを起動して立体フィギュアを撮影すると、携帯電話からキャラクタ映像やさまざまな情報を受けとれる

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さまざまな撮影環境でも認識できる。立体物を対象にできる点、対象物を特定するための枠を用意するなど事前加工が不要な点も今回の技術の特徴だという

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