シチズン時計など、曲がる大時計、電子インク利用し消費電力を20分の1に

 シチズン時計(梅原誠社長)と子会社のシチズンTIC(高橋敏雄社長)は薄型・軽量で消費電力が少なく曲げることができる時計を開発したと発表した。

 時計は米E Ink社と共同開発した「マイクロカプセル型電子インク」のディスプレイモジュールを採用。縦530×横1300mmという大型サイズでありながら厚さ3mm、重量1.5kgと薄型、軽量で曲げることが可能になった。

 同サイズの液晶デジタル時計と比べ、20分の1以下の少ない消費電力も実現。ボタン電池2個でおよそ1年の連続使用ができる。また視野角が180度と広く、コントラストが高く明るいため暗い室内や直射日光の下でも高い視認性も確保した。

 「マイクロカプセル型電子インク」は電子ディスプレイの素材で何百万個もの微小なマイクロカプセルで構成。負の電界をかけると白い粒子がマイクロカプセルの上部に移動し、カプセルの表面が白く見え、正の電界をかけると黒い粒子が上部に現れ、カプセル表面が黒く見える。この特性をディスプレイの表示に利用する。

 国内ではセイコーウオッチ(服部真二社長)が「マイクロカプセル型電子インク」を使った腕時計を開発。06年1月に全世界での限定販売を予定している。

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