キヤノンの誇る複合機の技術を投入--より高画質になった新PIXUS

坂本純子(編集部)、板倉一也(編集部)2005年09月28日 01時05分

 キヤノンは、コピーやスキャナー機能を持った複合機「PIXUS MPシリーズ」のラインアップを4機種、インクジェットプリンター「PIXUS iPシリーズ」3機種を10月上旬より発売する。

 今年のPIXUSは、解像度を9600dpi×2,400dpiと従来の2倍にアップし、最小インク滴1pl(従来は2pl)とより高画質な印刷が行えるのが最大の特徴だ。7ラインアップのうち、MP170を除くすべてに採用している。今回の新製品について「どこのメーカーにもない最高の品質。他社の従来製品ではつぶれてしまっているディテールも鮮明に再現できる」(キヤノン販売 常務取締役 コンスーマーマーケティングカンパニー プレジデント 芦澤光二氏)とアピールする。MP950/MP800/MP500には、カラー液晶を搭載した。デジカメやケータイ機器からのダイレクトプリントの操作性向上を狙ったものだ。

PIXUSイメージキャラクターの長谷川京子さん

 また、複合機に搭載されているコピー機能は、「キヤノンの誇る40年間培ってきた複合機の技術をできる限り投入した」と自信を見せる。雑誌のコピーなども、文字と写真をきちんと判別するほか、孫コピー、紙焼き写真のコピーなども美しく再現できるとしている。 気軽に撮影できるデジタルカメラの普及により、ユーザーの“腕”が向上しているという。

キヤノンでは、それがプリントサイズの大型化やプリントの増加につながっていると分析。ホームプリントはさらに伸び、2004年に16億枚だったが、2008年に35億枚になると予測する。一眼デジタルカメラ市場も急成長しており、販売台数は2004年は36万台、2005年は60万台、2008年には100万台に上る見込みという。

 会場には、PIXUSのイメージキャラクターである女優の長谷川京子さんも登場。今年4年目となる長谷川さんは、ドラマやロケで地方にいったときなどに風景を撮って楽しんでいるという。会場では、沖縄の宮古島で撮った写真を披露。自宅でもPIXUSユーザーという長谷川さんは、「リビングに置いています。スタイリッシュなので、どこに置いてもいいですね」とアピールした。

 新たに発表されたプリンタは下記のとおり。

  • MP950:市場想定価格 5万円前後
    3.6型の大型カラー液晶モニター、7色インク(染料6色+顔料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約39秒のプリントが可能。写真のコピーや普通紙の両面コピーなどコピー機能も充実。3,200dpi/800dpiのデュアルCCDによるスキャンが可能。最大12コマ(35mmフィルム、スリーブ)のフィルムスキャン機能を搭載
  • MP800:同 4万円前後
    3.5型の大型カラー液晶モニター、5色インク(染料4色+顔料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約32秒のプリントが可能。写真のコピーや普通紙の両面コピーなどコピー機能も充実。2,400dpi/600dpiのデュアルCCDによるスキャンが可能。最大6コマ(35mmフィルム、スリーブ)のフィルムスキャン機能を搭載
  • MP500:同 3万円前後
    2.5型のカラー液晶モニター、5色インク(染料4色+顔料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約42秒のプリントが可能。写真のコピーや普通紙の両面コピーなどコピー機能も充実。解像度1,200dpsのスキャンが可能
  • MP170:同 2万円前後
    コンパクト設計で、省スペースにも最適。L版フチなし印刷で約45秒のプリントが可能。フチなしコピー機能などを搭載
  • iP6600D:同 3.2万円前後
    3.5型の大型カラー液晶モニター、6色インク(5色+染料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約39秒のプリントが可能
  • iP7500:同 3.2万円前後
    7色インク(5色+染料ブラック+顔料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約39秒のプリントが可能
  • iP4200:同 2万円前後
    5色インク(4色+染料ブラック)を装備。L版フチなし印刷で約42秒のプリントが可能

インクジェットプリンターPIXUS iP6600D(左)と複合機PIXUS MP500(右)。これらのほか合計7種類の新製品が発表された

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